不動産管理アプリの選び方|管理会社・オーナー向けの機能・費用と導入条件

DX・システム

不動産管理アプリ。使う人・業務に合った選び方
目次

不動産管理アプリは、誰が何を管理するかによって選ぶサービスが変わります。管理会社からオーナーへ収支報告を届けるアプリと、個人オーナーが自分で家賃や経費を記録するアプリ、入居者が設備の不具合を連絡するアプリは、同じものではありません。

最初に確認したいのは、機能の多さよりも「導入を決める人」「使う人」「管理したい業務」です。オーナー向けと紹介されていても、管理会社の導入や招待が必要で、個人がインストールするだけでは利用を始められないサービスがあります。

この記事では、管理会社と賃貸物件オーナーを中心に、不動産管理アプリの種類、具体的な候補、料金や連携の確認方法を整理します。入居者として連絡用アプリを探している方は、まず管理会社からの案内を確認し、入居者アプリの用途と使い方をご覧ください。

不動産管理アプリは「使う人」と「導入する人」で選ぶ

不動産管理アプリを比較するときは、利用者の立場だけでなく、誰の契約によって使えるサービスなのかを確認しましょう。同じスマホ画面でも、管理会社の基幹システムと連動するものと、個人が独立して利用するものでは役割が違います。

種類

主に使う人

主な目的

導入・利用開始の考え方

管理会社とオーナーの連絡用

管理会社の担当者・オーナー

収支報告、書類共有、修繕等の承認、連絡

管理会社が導入し、オーナーに利用を案内する形が中心

個人オーナーの管理用

自主管理・収支把握を行うオーナー

物件別の家賃・経費・契約情報の記録

オーナーが自分でサービスを契約・登録

入居者と管理会社の連絡用

入居者・管理会社

設備の問い合わせ、お知らせ、各種申請

管理会社や対象物件が対応しているかを確認

このほか、購入・賃貸の仲介で候補物件を提案するサービス、顧客情報を管理するCRM、広告サイトへ物件情報を入稿するツールなどもあります。「不動産のアプリ」という共通点だけで、賃貸管理を担う機能があるとは判断しないでください。

管理会社とオーナーをつなぐアプリ、個人オーナーが自分で記録するアプリ、入居者が管理会社へ連絡するアプリでは導入者と利用者が異なる。
用途の分類を示した概念図です。報告・承認・申請などの対応範囲は製品や契約条件によって異なります。

管理会社とオーナーをつなぐアプリ

管理会社が作成した収支報告書をオーナーが閲覧したり、修繕見積もりへの回答をアプリで返したりするタイプです。電話や郵送、メールに分かれていた連絡を、物件やオーナーごとに整理する目的で使います。

オーナーにとっては、過去の報告ややり取りを確認する入口になります。ただし、入金情報が自動的に正しく取り込まれるか、報告書の作成まで含むかは、管理会社の既存システムや運用によって変わります。閲覧用のアプリがあることと、管理業務全体がそのアプリだけで完結することは別です。

管理を委託しているオーナーは、最初に「御社が対応しているオーナー向けアプリはありますか」と確認すると、実際に使える候補を絞れます。

オーナー自身が収支・物件を管理するアプリ

自主管理のオーナーや、管理会社からの報告を自分でも集計したいオーナーが利用するタイプです。家賃収入、経費、物件・部屋、契約情報などを登録し、自分の不動産経営を把握します。

個人で利用を始められても、管理会社からの報告書がそのまま自動連携されるとは限りません。誰が入力するか、入金の実績とどう照合するか、税務用の集計へどこまで使えるかを確認してください。

例えば、複数の管理会社へ物件を委託している場合、各社のアプリで報告を受け取りつつ、自分の台帳で全体を集計する運用も考えられます。その場合は、同じ金額を何度も手入力しなくて済むかが選定のポイントになります。

入居者が管理会社へ連絡するアプリ

設備の不具合や各種申請など、入居中の連絡に使います。入居者が好きなアプリを選ぶというより、契約した物件の管理会社が対応するサービスを利用する形です。

アプリストアで名前の似たサービスを見つけても、対象物件や招待情報がなければ目的の窓口につながらない場合があります。契約時の書類、入居案内、管理会社からのメールなどで、正しいアプリ名と利用開始方法を確かめましょう。

賃貸仲介も担う会社の方へ

管理アプリとあわせ、入居希望者への候補提案・情報共有を見直す場合は、Facilo賃貸クラウドの対応範囲をご覧ください。お客様専用ページでの物件比較など、入居前のお部屋探しを支援するサービスです。

→ 入居前のお部屋探しを支える、賃貸仲介向けの機能を見る

管理会社・オーナー向け|報告や連絡に使えるアプリの比較

ここでは、管理会社が導入し、オーナーとの報告や連絡に使う3サービスを紹介します。個人オーナーが独立して契約するツールとは分けて比較してください。掲載順は順位ではなく、機能・費用は2026年10月8日に確認した公式公開情報を基にしています。

サービス

報告・書類の共有

連絡・承認

提供形態・導入主体

連携・費用で確認すること

WealthParkビジネス

収支情報や報告書をオーナーへ共有

チャット、承認のやり取り

管理会社向けサービスとオーナーのアプリ・Web利用

既存の賃貸管理ソフトとの連携方法、導入・運用費。オーナー向けコールセンターは有償オプション

GMO賃貸DX オーナーアプリ/Web

収支報告書や各種ファイルの共有

チャット、見積もり等の承認

管理会社が導入、オーナーはアプリ・Webで利用

利用する基幹システムとの接続、必要な追加機能・費用。独自アプリ等のオプションを区別

いい生活Owner

オーナーへの収支報告書・書類の配信

チャット、回答・承認

管理会社が導入するオーナーとのコミュニケーションサービス

既存業務システムとの組み合わせ、データ受け渡し、導入・月額費用を確認

3サービスとも、ここで確認した公式ページだけから自社の契約総額は確定できません。管理戸数、利用する機能、既存環境などを伝えて見積もりを確認しましょう。表の機能がすべて同じ契約料金に含まれるという意味ではありません。

WealthParkビジネス

WealthParkビジネスは、管理会社とオーナーの情報共有やコミュニケーションを支援するサービスです。収支情報の共有に加え、チャットや承認のやり取りなどが案内されています。オーナーが報告内容を確認し、その内容について管理会社へ連絡する使い方を検討できます。

公式サイトでは、賃貸管理ソフトとのデータ連携支援や、社内・オーナーへの導入支援も紹介されています。検討時には、現在使っているソフト名と、連携したい情報を伝えることが必要です。「システム連携に対応」とあっても、自社で使う帳票や独自の項目までそのまま移るかは別に確認します。

オーナー向けコールセンターは有償オプションとして案内されています。アプリ操作の問い合わせを社内で受けるか、外部の支援も利用するかを含めて費用を比較すると、導入後の担当を決めやすくなります。

出典:WealthParkビジネス公式サイト

GMO賃貸DX オーナーアプリ

GMO賃貸DX オーナーアプリ/Webは、収支報告書の共有、ファイルを添付したチャット、修繕見積もりなどの承認に対応するサービスです。オーナーとの連絡を、担当者個人の電話やメールだけに依存しない形へ変えたい場合に、確認したい候補です。

公式ページでは、オンラインでの契約や各種情報配信なども紹介されています。一方、独自アプリや売却査定依頼など、オプションと明示された機能があります。紹介されている機能の数だけで比較せず、利用したい機能が見積もりに含まれているかを確認してください。

試用やデモでは、オーナーに届く通知から書類の閲覧・承認までを一連の流れで見ます。管理会社側だけ操作しやすくても、オーナーが回答する画面で迷うと、結局電話で確認する作業が残るためです。

出典:GMO賃貸DX オーナーアプリ/Web公式ページ

いい生活Owner

いい生活Ownerは、管理会社とオーナーの連絡、報告書や書類の共有を支えるサービスです。チャットによるやり取りと、オーナーへの確認・承認を含む運用を検討できます。

比較では、現在使っているいい生活のサービスや他の業務システムとの関係を確認しましょう。報告書をどこで作り、どの情報をOwnerへ渡し、回答がどこに残るかを整理すると、導入後の担当作業を具体化できます。

オーナーが複数物件を所有する場合や、担当者が異動する場合も試すとよいでしょう。物件ごと・担当者ごとの情報が必要な相手に共有され、関係のない人には見えないか、実際の設定で確認します。

出典:いい生活Owner公式ページ

管理会社への確認が必要な連携・費用

オーナーが利用を希望する場合、確認先はアプリの提供会社だけではありません。委託先の管理会社が導入しているか、対象物件を扱えるか、利用案内を発行できるかを確かめてください。

管理会社側は、「収支報告をアプリへ送るまでの手順」と「承認された結果を実務へ戻す手順」をデモで見ます。CSVで取り込む場合は、元データの作成、取り込みエラーの修正、再送まで誰が担当するかが重要です。

機能一覧の比較に加えて、自社の書類を使った「作成→配信→閲覧→回答→記録」の流れを確認すると、残る作業が分かります。家賃請求や入金消込、送金などの基幹業務まで見直す場合は、賃貸管理システムの機能と選び方も合わせて確認してください。

オーナー報告と入居希望者への提案を、別々に整えたい会社の方へ

Facilo賃貸クラウドは、入居希望者に候補物件を提案する業務を支援します。管理会社からオーナーへ収支を報告するアプリとは役割が異なります。仲介部門の提案を見直す際は、対応機能をご確認ください。

→ オーナー報告とは別に、借主への提案を整える資料を請求する

個人オーナー向け|自主管理に必要な機能と選び方

家賃・経費・契約更新をどこまで管理したいか

個人で使うアプリは、最初に「毎月何を把握したいか」を決めると選びやすくなります。物件別の収支を見たいのか、入金の確認漏れを減らしたいのか、契約更新の予定をまとめたいのかで、必要な機能が変わるためです。

管理したいこと

確認する機能

試すときの確認

家賃収入・経費

物件・部屋別の登録、月次・年次集計

過去の実績と同じ金額に集計できるか

入金状況

入金記録と未入金の把握

予定と実績を分けて確認できるか

契約・更新

契約情報、期限の確認・通知

更新や保険など、管理したい日付を扱えるか

書類

契約書・領収書などの保存

保存上限、検索、取り出し方が合うか

申告の準備

収支の科目別集計、CSV・PDF出力

利用する会計ソフトや確認担当者へ渡せるか

この表は選定時の確認項目であり、すべての製品が全機能を備えるという意味ではありません。自主管理でも、アプリへ登録しただけで入金確認や修繕手配を代行してもらえるわけではない点に注意しましょう。

個人オーナーは、物件数だけでなく「部屋数」「入力する人」「必要な出力形式」まで含めて選ぶことが大切です。1棟のアパートと区分マンション1室では、同じ1物件でも必要な登録枠が変わる場合があります。

Webアプリとスマホアプリの違い

スマホで使えるサービスには、アプリストアからインストールするものと、ブラウザから利用するWebアプリがあります。「アプリ」という名前だけで、iPhone・Androidの専用アプリが用意されているとは限りません。

Webアプリは、ブラウザで使う形です。スマホで入力できるかに加え、パソコンで集計表を確認したい場合の操作も試してください。専用アプリでは、対応OSや更新、通知設定などを確認します。どちらも、インターネット接続がない状態でどこまで使えるかはサービスごとの条件です。

使い方の例として、現地で修繕費を記録し、自宅のパソコンで月次の数字を確かめる運用が考えられます。その際、別端末で同じデータを見られるか、領収書の添付や修正がしやすいかを試すと、自分の作業に合うか判断できます。

無料プランで試すときの上限とデータ出力

個人契約型の一例として、OwnersDeskがあります。公式サイトでは、小規模オーナー向けのスマホ対応Webアプリとして、物件・入居者・収支の管理などを案内しています。管理会社が導入する前章の3サービスとは、利用の前提が異なります。

OwnersDeskのプラン

公表価格(税込)

物件・室数の条件

比較時の注意

Free

0円

1物件・1室まで

基本的な記録と全データCSV出力。必要な機能が無料枠に入るか確認

Standard

月払い980円/年払い9,800円

3物件まで・室数無制限

確定申告用CSV、CSV取り込み、書類保存などの条件を確認

Pro

月払い4,980円/年払い47,760円

物件数・室数無制限

PDF帳票など、上位プランが必要な機能を確認

価格と条件は2026年10月8日のOwnersDesk公式ページの確認内容です。月払いと年払いは支払条件が異なるため、契約期間・解約時の扱いも契約前に確認してください。上表は個人向けの具体例であり、市場全体を比較した順位や推奨を示すものではありません。

同サービスの申告関連機能は、家賃収入や経費を集計し、CSV・PDFなどで出力するためのものです。公式ページでも、申告書そのものは作成しないと説明されています。アプリの集計結果だけで申告手続きまで完了すると考えず、出力内容と実際の証憑を確認しましょう。

無料で試す際には、1件入力できたところで判断せず、訂正、月をまたぐ確認、データ出力まで操作します。保存した情報を別の環境へ持ち出せるかは、長く使ううえで重要です。試用時に個人情報を入れる場合は、利用規約やプライバシーポリシー、アカウント削除の方法も確認してください。

入居者向け|まず管理会社が指定するアプリを確認する

この章は、賃貸物件に住む方に向けた案内です。収支を管理するオーナー向けツールを探す必要はありません。設備の問い合わせや入居中の申請に使うアプリは、管理会社が案内するサービスと登録方法を確認します。

入居時の案内・招待・ログイン方法を確認する

入居者向けサービスの例にはtotonoなどがあります。ただし、どのサービスを使えるかは管理会社や物件の対応によります。入居案内、招待メール、QRコードなどを確認し、不明な場合は管理会社へ問い合わせましょう。

登録できないときは、入力した情報、招待の期限、対象の物件・契約者情報などを担当者と照合します。似た名前の別アプリを入れたり、新しいアカウントを何度も作ったりする前に確認すると、原因を整理しやすくなります。

アプリが使えない場合と緊急連絡の窓口を確認する

ログインできない、通知が届かない場合に使える電話番号などを控えておきます。また、チャットの受付と即時の対応は同じではありません。緊急の設備トラブルは、入居案内で指定された緊急窓口へ連絡してください。人命に関わる状況では、必要な緊急通報を優先します。

入居者用サービスの比較や使い方は、入居者アプリの記事で詳しく整理しています。

管理会社向け|比較で確認したい項目

既存システムとの連携と二重入力

管理会社がアプリを導入するときは、アプリ内で見える画面より、その画面へ情報を渡すまでの作業を確認します。既存の賃貸管理システムで報告書を作り、アプリ側へ手入力し直す運用では、負担が別の場所へ移るだけになりかねません。

確認するのは、連携の有無だけではありません。対象データ、更新頻度、エラー時の対処、修正をどちらに入力するかまで必要です。アプリで承認された情報が、発注や台帳に自動で戻るのか、人が確認して反映するのかも整理しましょう。

デモでは、通常の配信に加え、金額の修正、誤送信を防ぐ確認、物件の担当変更といった場面を試します。連携対象外の項目が多い場合は、手作業の件数を見積もったうえで導入を判断してください。

管理と仲介を兼ねる会社の方へ

家賃・修繕の管理とは別に、募集物件を入居希望者へ提案する業務があります。Facilo賃貸クラウドは、対応する物件情報サイトからの情報取り込みや提案を支援します。

→ 物件の取り込みから提案まで、賃貸仲介向けの資料を取り寄せる

利用者別の権限・引継ぎ・データ出力

オーナー本人、家族、法人の担当者など、閲覧・回答する人が複数になるケースがあります。どの範囲を誰に見せるか、権限を変更できるか、担当交代時に過去の記録を引き継げるかを確認します。

管理会社の退職者や担当外のスタッフが、引き続き顧客情報を見られる状態は避けなければなりません。アカウントの追加だけでなく、停止・権限削除の手順を試すことが大切です。

解約や管理会社の変更時に、報告書・添付ファイル・やり取りの履歴をどう取り出せるかも確認してください。「出力機能あり」でも、必要な期間、ファイル、承認記録が含まれるとは限りません。

総額と追加料金

料金の比較では、月額基本料以外に導入費、連携設定費、追加機能、サポート費などを含めます。自社が使う戸数・オーナー数・社内人数を同じ条件で伝え、各社の見積もりをそろえて比較しましょう。

確認する項目

見積もり・デモで聞くこと

課金単位

戸数、オーナー数、担当者数、アカウント数のどれで変わるか

導入作業

初期設定、データ整理、帳票調整を誰が行うか

連携費

初期接続と運用中の更新に別費用があるか

追加機能

必要な承認・通知・契約機能が基本料金に含まれるか

利用支援

オーナーへの説明、問い合わせ対応は契約に含まれるか

終了時

解約の期限、データ出力、閲覧できる期間はどうなるか

安い月額料金だけでなく、残る手作業と社内の支援負担を含めた総費用で比べましょう。比較のための期間は自社でそろえ、初期費用と毎月の費用を混ぜずに整理すると判断しやすくなります。

アプリに不慣れな利用者への支援

管理会社の都合だけで連絡手段を切り替えると、ログインや操作への問い合わせが集中する場合があります。利用者が、招待を受け取り、初回ログインをし、必要な書類を開き、回答するところまで試してください。

案内は、短い手順書、問い合わせ先、従来の連絡手段を利用する場合の扱いを組み合わせます。アプリを使えない人がいる場合も、社内の記録が分散しないよう、電話等で受けた回答をどこへ残すか決めます。

基幹業務そのものの入れ替えは、このアプリ導入とは分けて検討します。賃貸管理システムや管理対象別の不動産管理システムの分類を参考に、今回変更する範囲を明確にしましょう。

仲介部門の候補共有も見直す方へ

オーナーとの管理業務を整理したうえで、入居希望者に物件を見せる方法も確認できます。Facilo賃貸クラウドは、提案物件をお客様専用ページにまとめ、候補の比較を支援します。

→ 入居希望者が候補を比較しやすい、情報共有サービスの資料を受け取る

管理会社向け|少人数で試してから利用を広げる

対象業務と担当を決めて少人数で利用し、処理時間・問い合わせ・未処理を確認。手順を改善してから対象を広げる。
管理会社向けの試行例です。登録率だけでなく、対象業務が完了するか、問い合わせや未処理が増えていないかも確かめます。

報告・承認など対象業務を1つ決める

最初からすべてのオーナー、すべての書類を切り替える必要はありません。例えば、月次報告の配信や修繕見積もりの承認など、流れを追いやすい業務を選びます。これは導入手順の提案であり、特定製品の必須手順ではありません。

選ぶときは、現状の作成・確認・送付にかかる時間と、問い合わせが多い箇所を記録します。新しいアプリの操作時間だけを測っても、従来より全体の作業が減ったかは分かりません。

試行の責任者、社内の操作担当、オーナーからの質問を受ける担当を決めます。対象の利用者には、試行中であることと、不明点を連絡する方法を案内してください。

利用案内・返信期限・代替連絡を整える

オーナーへ送る案内には、利用開始の手順に加え、「何の連絡が届くか」「どの画面で回答するか」「返答期限はどこを見るか」を示します。通知を受け取っただけで承認が完了したと誤解されないようにしましょう。

社内では、未読や未回答のときに誰が確認するか、期限が近い案件をどう扱うかを決めます。電話で回答を受けた場合は、日時・内容・対応者を記録し、アプリ上の処理と食い違わないようにします。

賃貸仲介も行う会社の方へ

管理アプリの利用案内と同様に、お部屋探しでも、お客様が操作に迷わない入口が大切です。Facilo賃貸クラウドのお客様専用ページは、スマホから閲覧でき、アプリのインストールは不要です。

→ アプリ不要で物件を届けたい(賃貸仲介向けの資料を請求)

登録率だけでなく処理時間と問い合わせを確認する

アプリに登録された人数だけでなく、報告や承認が最後まで進んだかを確認しましょう。登録はできても書類を読めない、回答方法が分からず電話が増える、といった状態なら、案内や運用を調整する必要があります。

次の表を使い、試行前後の同じ業務を比較します。数値目標は一律に置かず、自社の基準値から決めてください。

見る項目

測り方の例

結果から見直すこと

作業時間

作成・確認・配信・再連絡の合計時間

二重入力や再送が残っていないか

回答までの時間

送信から承認・回答がそろうまで

通知、期限、操作案内が伝わっているか

問い合わせ

件数と質問内容を記録

ログイン、書類、回答のどこで迷うか

未処理

未送信・未読・未回答を分ける

担当と対応期限が明確か

記録の整合

台帳・送付書類・回答を照合

金額や対象物件が食い違っていないか

結果を見て案内文や担当分担を直し、無理なく扱える範囲へ広げます。管理会社全体の改善手順を考える場合は、不動産業務の効率化の進め方も参考になります。

管理に加えて賃貸仲介も行う会社の方へ

仲介業務の見直しを具体例から考えたい場合は、Facilo導入企業の取り組みを事例集で確認できます。管理アプリの導入手順書とは異なる、仲介業務の検討資料です。

→ 仲介の業務改善を具体例で知る、導入事例集を請求する

不動産管理アプリについてよくある質問

無料で使える?

個人向けに無料プランを設けるサービスはありますが、登録できる物件数・室数や使える機能に条件がある場合があります。また、オーナーや入居者が無料でアプリをダウンロードできても、導入する管理会社の契約まで無料とは限りません。

契約者が誰かを確認し、基本料金、追加料金、利用者負担を分けて見てください。「無料で入手」と「業務全体を無料で運用できる」は別の話です。

管理会社が未導入でも使える?

自分で契約する収支管理ツールなら利用できる場合があります。一方、管理会社から報告や連絡を受け取るサービスは、その会社の導入・設定が前提となることがあります。

管理会社が未対応の場合は、報告データをどの形式で受け取れるかを確認し、自分の集計ツールへ取り込む方法を考えましょう。サービス名に「オーナー」とあるだけで、個人利用が可能と判断しないことが大切です。

Excelをやめるべき?

必ずやめる必要はありません。件数が少なく、記録・確認・引継ぎができているなら、現在の運用を続ける選択肢もあります。反対に、最新版が分からない、転記が多い、更新期限を見落とすなどの課題があるなら、改善対象を決めてアプリを試すと判断しやすくなります。

移行後に同じ項目をExcelにもアプリにも入力し続けると、二重管理が残ります。何を新しいサービスで管理し、何を既存の台帳へ残すかを決めてください。

物件提案・顧客管理のアプリとは何が違う?

賃貸管理アプリは入居後の報告・連絡や物件の運用、物件提案サービスは入居前の候補比較、CRMは見込み客などの顧客情報・対応履歴の管理が主な対象です。製品によって範囲は重なるため、名称より実際の機能で確認します。

例えば、修繕見積もりをオーナーに承認してもらいたい場合と、お部屋探し中の人へ複数物件を提案したい場合では、必要な画面も共有相手も変わります。

入居前の物件提案を見直す仲介部門の方へ

お客様専用ページで候補を共有するFacilo賃貸クラウドの使い方を確認できます。家賃・修繕の管理と分けて、仲介の提案業務に合うかをご検討ください。

→ 自社の客付けに合うか確かめたい(賃貸クラウドの資料を請求)

不動産管理アプリは、利用者と業務に合うものを選ぶ

3つの用途から選ぶ

不動産管理アプリは、管理会社とオーナーの連絡用、個人オーナーの管理用、入居者と管理会社の連絡用に分けると、候補を絞りやすくなります。導入する人と使う人を確認し、報告・承認・記録など、改善したい業務を具体化しましょう。

選定の最後には、日常業務の流れで試し、連携・費用・権限・データ出力・利用案内まで確認してください。アプリを入れたことではなく、必要な情報が正しく届き、処理が完了することを目標にします。

賃貸仲介も担う会社は物件提案の業務も分けて見直す

管理と仲介を兼業する会社では、オーナー・入居者との連絡と、入居希望者への物件提案を区別して改善すると、製品の役割を整理できます。

賃貸仲介も担う会社の方へ|候補の共有から内見の相談まで進めやすく

管理アプリの運用とあわせ、入居前のお部屋探し支援も整えませんか。Facilo賃貸クラウドは、仲介会社が候補を提案し、お客様の比較・検討を支えるサービスです。

  • 候補物件を専用ページに集約: メールや資料に分かれた情報を、見返しやすい形で共有できます。
  • スマホから物件を比較: お客様はアプリをインストールせず、提案内容を確認できます。
  • 内見予約リクエストを受け付け: 気になる物件の相談を、次の日程調整へつなげられます。

自社の提案業務に合うか確認する方は、候補共有から内見の相談まで支える、賃貸仲介向けの資料を受け取るをご覧ください。

導入企業の取り組みから検討したい方には、他社の接客・情報共有の工夫がわかる、導入事例集を取り寄せるをご用意しています。賃貸クラウドは、ここで紹介した家賃の消込や修繕管理を担うアプリの代替として案内するものではありません。

執筆:Facilo編集部/製品・料金情報の確認日:2026年10月8日