不動産屋の外観デザイン|入りやすい店舗の実例と改善ポイント
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目次
不動産屋の外観は、「何を相談できる店か」「どこから入るか」「営業中か」が分かり、落ち着いて相談できそうだと感じられる状態を目指して整えます。好みの配色や素材だけで決めず、店舗の立地、来店経路、相談内容を合わせて考えることが大切です。
カフェ風や全面ガラスの外観が、どの店舗にも合うとは限りません。この記事では、見た目を比べるための架空のデザイン案と、設計・施工者が公開する実例を紹介します。入口や看板の点検、改装を依頼する準備、Web上の写真とのそろえ方まで、自店の改善に使える順番で整理しました。
外観づくりとあわせて、来店後の接客や物件提案も整えたい仲介会社の方へ。Faciloが支援する業務を紹介しています。
不動産屋の外観デザイン実例3選|どこを見るか
実際の施工写真を見る前に、外観を比べる観点を整理しましょう。下のA〜Cは、編集部が作成した架空のデザイン案です。後述する実例1〜3を再現したものでも、施工できることを保証する設計図でもありません。
架空のデザイン案 | 見た目の違い | 検討しやすい条件・確認点 |
|---|---|---|
A 明るい壁と分かりやすい業種表示 | 明るい色の壁に「不動産」の文字を大きく配置。入口のそばに営業時間をまとめる | 通行人に店の種類と入口を伝えたい場合。店名と業種表示のどちらも読めるかを確認する |
B 木質調の面と抑えた配色 | 木質調の素材と落ち着いた色を組み合わせ、相談内容を短い看板で示す | 親しみやすさや落ち着きを伝えたい場合。飲食店など別業種と間違われない表示が必要 |
C ガラス面と相談席の目隠しを分ける | 受付付近の気配は見せ、相談席側の視線は遮る | 店内の様子と相談時の安心を両立したい場合。通行人から書類や画面が見えないかを確認する |

外観は、素材・配色・看板・入口を分けて見ると、「どの部分を自店に取り入れたいか」を説明しやすくなります。次の三つの実例は、設計・施工者の公式ページで現物の写真を確認できます。集客効果を同じ条件で比較したランキングではありません。
1.何の店かを伝えながら、素材と看板を揃える:横浜の施工事例
看板デザイン相談所が公開する横浜野毛の事例では、木張りの看板、イラスト、方向を示す看板などを組み合わせています。個々の看板を足すだけでなく、ロゴや素材の雰囲気をそろえた点を見比べられます。
自店に応用するなら、「木を使う」といった素材の指定で終わらず、どの方向から見た人に何を伝えるかまで考えます。個性的な外観にする場合も、不動産の相談ができる店舗だと伝わるかは別に確認しましょう。
2.小さな間口でも、通行方向と入口から考える:スマートホームの事例
北堀江看板のスマートホーム株式会社の事例は、間口が小さめの店舗で、上部と側面の看板、ガラス扉の内側の仕切りなどを検討したものです。道路の状況と店の形を踏まえて、外からの見え方と入店時の動きを一緒に考えています。
参考になるのは、看板単体の大きさだけで解決しようとしない点です。自店でも、正面写真に加え、実際に人が歩いてくる方向から撮った写真を用意すると、依頼先と課題を共有しやすくなります。
3.建物全体との統一と、掲示の更新しやすさを両立する:家町装飾の事例
家町装飾の事例は、建物の大規模修繕に合わせて不動産店舗の外装・内装を見直したものです。建物と店舗の見た目をそろえるだけでなく、入口まわりの照明や、募集図面を差し替えやすい掲示の仕組みも扱っています。
自店で考えるときも、完成時の見栄えに加え、日々の情報更新や清掃を誰が行うかまで確認しましょう。建物全体の工事を含む事例なので、店舗の看板だけを交換する場合と費用を直接比べることはできません。
各事例の確認日は2026年11月2日です。施工者の説明をもとに見どころを整理しており、現在の店舗の営業状態や、デザイン変更による来店率の上昇を保証するものではありません。
入りやすく、相談しやすい外観をつくる5つのポイント
通りを歩く人、入口に立つ人、相談席に座る人では、必要な情報と見られたくないものが変わります。一枚の看板にすべてを詰め込むより、その場所で知りたいことを順に伝えましょう。
1.会社名だけでなく、何を相談できるかを伝える
社名やロゴを見ても、初めての人には取扱業務が分からない場合があります。「賃貸のお部屋探し」「住宅の購入・売却」「店舗・事務所のご相談」など、実際に受け付ける内容を短く添えます。
対応している業務をすべて同じ大きさで並べる必要はありません。主に相談してほしい内容を優先し、詳しい対応範囲は入口の案内やWebで補います。外国語での相談なども、実際の対応体制がある場合に表示してください。
店頭に掲げた相談内容に、日々の提案業務でも応えたい仲介会社の方へ。Faciloのサービス紹介資料は、購入・売却・賃貸など関心のある業務から選んで請求できます。フォームでは連絡先などの入力が必要です。
2.入口と営業時間、予約の要否を分かりやすくする
外から見て、入口がどの扉なのか、開けて入ってよいのかが分かる状態にします。ガラス面に物件情報を貼りすぎて扉が埋もれていないか、別の区画の入口と間違われないかを点検しましょう。
営業時間、定休日、予約方法は入口付近で確認できるようにまとめます。「予約不要」「見るだけでも歓迎」と表示するなら、そのとおりに受け付けられることが前提です。予約中心の店なら、予約なしで来た人にどの連絡方法を案内するかを決めておきます。
営業中でも店内が暗い、休業日なのに営業中の表示が残るといった食い違いも、表示の更新で直せる部分です。
3.店内の気配を見せ、相談席と書類の視線は遮る
ガラス面は、店内に人がいることを伝える一方、相談中の顧客や書類も外から見える場合があります。受付や通路を見せる部分と、相談席の視線を遮る部分を分けて検討してください。
窓際の席でパソコン画面が外を向いていないか、机上の書類が読める位置にないかも、実際の通行位置から確かめます。目隠しシートや家具の置き方を変える場合は、採光、避難、建物の使用条件などにも配慮が必要です。
スタッフ全員が入口へ正面を向く配置も、一度顧客側から見てみましょう。店内が見えることと、入った瞬間に複数人の視線を受けることは、別の体験です。

相談後も顧客が物件を比較しやすい状態をつくりたい仲介会社の方へ。Faciloには、物件情報をマイページに整理して共有する仕組みがあります。
4.物件掲示・看板・照明の役割を分ける
看板は店を見つけるため、入口の案内は入店方法を知るため、物件掲示は立ち止まって候補を見るため、と役割を整理します。
見る場所・場面 | 優先して伝える情報 | 点検の例 |
|---|---|---|
通りから歩いてくるとき | 店名・不動産会社であること | 木や車、別の看板で隠れていないか |
入口の前に立ったとき | 相談内容・営業時間・予約方法 | 扉の位置と案内が分かるか |
物件掲示を見るとき | 物件の内容・問い合わせ方法 | 古い情報、色あせ、反射がないか |
夕方や夜に近づくとき | 入口と営業状況 | 照明の故障、暗がり、まぶしさがないか |
掲示物は数より、今の情報を読める状態で保つことを優先します。ガラスへの映り込みや照明の反射は時間帯で変わるため、昼だけでなく実際の営業時間帯にも確認しましょう。
5.清潔さと通りやすさを保つ
ガラスや取っ手の汚れ、はがれかけた掲示、入口の荷物などは、外観工事をしなくても点検できます。自転車や植木鉢を置く場合も、通行や扉の開閉を妨げていないかを確認してください。
段差や狭い通路があるときは、来店方法の案内と物理的な改善を分けて考えます。自己判断でスロープを置いたり通路を変更したりする前に、管理者や施工者と建物条件・安全性を確認しましょう。
立地と相談内容に合う見せ方を選ぶ
路面店かどうかだけでなく、「来店する人がどこまで店を知っているか」で外観の優先順位を決めます。通りがかりの人が多い店と、予約して訪ねる人が中心の店では、迷いやすい場面が違います。
路面店:通行方向と立ち止まる場所から見え方を確かめる
駅からの道、駐車場からの道など、主な来店経路を歩いて確認します。正面からは見える看板でも、横から近づくと気づきにくい場合があります。
人が立ち止まれる場所があるか、物件掲示を見る人と出入りする人がぶつからないかも確認します。道路へ掲示を広げて解決するのではなく、敷地内での配置と設置条件を検討してください。
2階以上・予約中心:建物入口から店舗まで迷わせない
2階以上の店舗では、建物名、階数、入口、エレベーターや階段、受付の位置をそろえて案内します。外壁を大きく変えられなくても、建物入口の表示と予約確認メールの説明を合わせることで、来店経路を伝えられます。
店舗の条件 | 来店前に解消したい迷い | 分かるとよい情報 |
|---|---|---|
路面店・通行人が多い | 何の相談ができるか | 主な取扱業務と入口 |
2階以上の店舗 | どの建物・階へ進むか | 建物名、階数、入口からの経路 |
予約中心の店舗 | そのまま入ってよいか | 予約方法、受付方法、連絡先 |
車での来店が多い | どこに駐車するか | 利用できる駐車場と店舗への道順 |
賃貸・売買の区分だけでなく、来店理由に合わせる
同じ売買店舗でも、掲示物件に興味を持った人と、売却事情を詳しく話したい人では希望する相談の環境が違います。相談席の目隠しや予約方法を工夫する場合も、店全体を暗く閉鎖的にする必要はありません。
「若い人はカフェ風が好き」「高額物件なら高級感が必須」と決めつけず、実際の顧客から聞かれることや来店時に迷った場所をもとに改善します。
来店者への案内に加え、日々の連絡方法も整えたい仲介会社の方へ。Faciloでは、顧客との連絡窓口をマイページにまとめる使い方をご紹介しています。
改装・看板製作を依頼する前に決めること
見積もりは総額だけでなく、「どこを、どの条件で変える費用か」をそろえて比較します。同じ外観改善でも、看板の交換と建物全体の改修では工事範囲が違います。
清掃・掲示更新・照明点検から改善の優先順位を決める
最初に、工事を伴わず運用で直せることを洗い出します。古い営業時間の表示、使っていない掲示、汚れ、入口の荷物などです。照明が点かない場合も、原因の点検と、資格や専門作業が必要な工事は分けて依頼します。
そのうえで、「何の店か分からない」「入口が見つからない」「相談席が外から見える」など、解決したい問題を一つずつ整理します。「おしゃれにしたい」だけで相談するより、設計者が改善の優先順位を判断しやすくなります。
同じ工事範囲と条件で見積もりを比べる
依頼先には、次の内容をまとめて渡すと、提案を比較しやすくなります。
依頼前に整理すること | 渡す内容の例 |
|---|---|
改善の目的 | 店の種類を伝えたい、入口を見つけやすくしたい |
現状と来店経路 | 昼夜の写真、通行方向からの写真、主な来店手段 |
好きな事例 | 写真の出典と、素材・看板・入口のどこが参考になるか |
変更できる範囲 | 賃貸借契約、管理者との確認内容、残す設備 |
費用と日程 | 予算の上限、休業できる日、完了希望日 |
公開後の運用 | 掲示を差し替える人、清掃・点検の担当 |
見積もりでは、設計、製作、施工、既存物の撤去、電気、足場、申請関連、維持管理のどこまで含むかを確認します。安価に見えても、必要な工事が別途扱いなら総額は変わります。
施工事例に載った金額も、当時の条件に対するものです。特定の事例価格を「不動産屋の外観はこの金額でできる」という全国共通の相場には置き換えず、自店の条件を示して見積もりを取りましょう。
管理者の承諾・条例・道路の扱いを確認する
賃貸店舗では、まず外壁や窓、看板を変更できる範囲を契約と建物管理者に確認します。共有部分や外壁を、専有する店内と同じ感覚で変えないことが大切です。
屋外広告物は、自治体の条例により地域、規模、形状などの規制が定められます。自店の看板でも、常に許可や基準の対象外になるわけではありません。所在地、設置位置、寸法、表示内容を整理し、屋外広告物の担当窓口で確認してください。国土交通省「屋外広告物制度の概要」
道路にはみ出す看板や道路上の作業は、道路管理者や警察への確認も必要です。道路占用と道路使用は別の手続きで、申請すればどの置看板でも設置できるという意味ではありません。警視庁も、道路交通法で禁止されている行為は許可できないと案内しています。警視庁「道路使用許可申請手続きについて」
建築、防火、避難などの条件も、施工者・建物管理者・関係窓口と確認します。集客用の看板と法令上の業者票は役割が違います。開業時は外観の好みと別に、不動産業の開業で必要な事務所・免許の条件も確認してください。
店頭とWebの情報を揃え、変更後の反応を確かめる
外観を変えたら、現地だけでなく、来店前に見られる情報も更新します。Webで見た店と目の前の店が同じだと分かり、案内どおりに相談できる状態までそろえることが大切です。
現在の外観・入口・営業時間を、サイトや地図上の情報と合わせる
自社サイトや地図サービス上の店舗写真を、今の看板や入口が分かる写真へ見直します。古い色の外観しか載っていないと、初めての人は別の店と感じるかもしれません。
全体の外観だけでなく、入口の位置、建物名や階数、駐車場からの道順も確認します。営業時間や定休日、予約の要否は、店頭とWebで一致させてください。
写真は自社で撮影するか、利用条件を確認したものを使います。人物、車両番号、顧客情報の写り込みも点検しましょう。店舗写真だけでなくサイト全体の見せ方を整えるなら、不動産ホームページのデザインと問い合わせ導線も参考になります。
来店経路と相談内容を聞き、外観以外の変化も記録する
来店した人に「何を見て店舗を知ったか」「入口で迷わなかったか」を、受付の負担にならない範囲で聞きます。来店数だけでなく、予約・通りがかり・紹介などの経路や相談内容を記録すると、改善すべき場面を見つけやすくなります。
比較する期間は、営業日数や繁忙期の違いも考慮します。広告を増やした、営業時間を延ばした、取扱物件が変わったなど、同時に行ったことも残してください。改装後に問い合わせが増えても、外観だけの効果と断定はできません。
店舗の改善をほかの施策と組み合わせる方法は、不動産の集客方法と選び方で整理しています。
来店後の案内・物件提案・連絡方法も見直す
入口の表示で伝えた内容と、実際に受けられる相談が合っているかも確認します。予約なしで来た人への案内、相談後に渡す情報、次の連絡方法まで担当者間でそろえると、店頭での期待と実際の接客のずれを見つけられます。
来店後の相談を複数の担当者で受け持つ仲介会社の方へ。顧客対応に使うサービスも見直すなら、Faciloのサービス紹介資料をご検討ください。関心のあるサービスを選び、フォーム入力後にメールで受け取る案内になっています。
不動産屋の外観でよくある質問
カフェ風やガラス張りにすれば入りやすくなりますか?
外観の様式だけで、入りやすさは決まりません。何の相談ができるか、入口が分かるか、相談中の視線が気にならないかを、自店の来店経路と相談内容に合わせて確認します。店内を見せる部分と、見せない部分を分けて考えましょう。
お金をかけずに見直せるところはありますか?
清掃、古い掲示の撤去、営業時間の修正、入口の荷物の整理などから点検できます。ただし、電気設備や構造に関わる工事を自己判断で行わず、必要な点検や施工は専門の事業者へ相談してください。
店舗外観だけで集客は増えますか?
外観だけでは保証できません。立地、物件、Webの情報、広告、接客なども関係します。来店経路や相談内容を記録し、外観を変えた時期のほかの施策も合わせて確かめましょう。
施工事例の写真は自社サイトに使えますか?
公式サイトで公開されていることと、転載してよいことは別です。利用条件を確認し、必要な許諾を得てください。権利者に問い合わせる際は、掲載媒体、加工の有無、クレジット表記などを伝えます。単に出典を書くことだけで、自由に使えるわけではありません。文化庁「他人の著作物を利用したい場合など」
まずは主な来店経路から店舗を見て、昼と営業時間中の写真を残してみましょう。「何の店か」「入口はどこか」「相談している様子が見えすぎないか」を点検し、改善する箇所を一つ選びます。工事が必要なら、変更できる範囲と見積条件を整理してから相談すると、見た目の好みだけに寄らず判断できます。
外観だけでなく、来店後の提案や連絡も整えたい方へ
相談しやすい店舗を用意した後は、顧客が物件を比較し、疑問を相談しながら検討を進められる業務づくりも大切です。Faciloは、不動産仲介会社の物件提案や顧客とのコミュニケーションを支援します。
- 購入・賃貸・事業用の物件情報をマイページに整理し、相談後も比較しやすく共有する
- 顧客との連絡窓口をマイページにまとめる
- 導入時の研修や運用中のサポートを受け、担当者が使い続けられるようにする
自社の取扱業務や現在の接客方法に、どのサービスが合うかを相談できます。店舗改装や看板施工ではなく、Facilo導入についての相談窓口です。
執筆:Facilo編集部/掲載情報の確認日:2026年11月2日
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