不動産会社のインスタ活用|投稿例・アカウント事例と問い合わせにつなげる運用

営業ノウハウ

不動産のインスタ活用 投稿例と問い合わせへのつなげ方
目次

不動産会社がInstagramを活用するなら、きれいな物件写真を並べるだけでなく、「誰が、何を判断できる投稿なのか」と「気になった後にどこへ進めるか」をセットで考えましょう。部屋の広さや暮らし方を伝える投稿と、売却前の不安に答える投稿では、必要な写真も問い合わせ先も異なります。

この記事では、地域の不動産会社を想定し、カルーセル・リールの投稿例、実在する公式アカウント、プロフィールから問い合わせまでの導線を紹介します。投稿例は編集部が作成した架空の例です。実際の物件広告として使う際は、物件情報や必要な表示事項、掲載許可を確認してください。

Instagram以外も含めた媒体選びは、不動産会社のSNS集客で整理しています。ここではInstagram上で「何を、どう見せるか」に絞って説明します。

不動産会社のインスタは、誰のどんな相談を増やすかから決める

最初に決めるのは投稿頻度よりも、「このアカウントを見た人に、どんな相談をしてほしいか」です。賃貸、購入、売却を同じ熱量で紹介すると、初めて来た人には自分向けの情報か判断しにくくなります。

賃貸・購入・売却で投稿の役割を分ける

主に届けたい相手

投稿で解消したい疑問

投稿の例

次の行動

賃貸住宅を探す人

自分の暮らしに合うか

家具配置、帰宅動線、収納の使い方

募集中の物件確認、条件相談

住宅購入を検討する人

候補をどう比べればよいか

間取りの比較、現地で確認する点

物件比較、見学相談

売却を考える所有者

何から準備すればよいか

査定前の準備、住みながら売る段取り

売却相談、査定の依頼

複数の事業を扱う場合も、投稿の表紙やハイライトに「借りたい方」「買いたい方」「売りたい方」と表示すれば、読む場所を選びやすくできます。投稿ごとに誰の疑問に答えるかを固定することが大切です。

以降の制作例では、架空の「青葉駅周辺で、在宅勤務をする単身者の賃貸探しを手伝う店舗」を使います。地域、暮らし方、相談内容を絞ると、投稿を作る人が変わっても判断基準を共有できます。

フォローを増やす投稿と、相談につなげる投稿を組み合わせる

街の雰囲気や部屋づくりの投稿は、すぐに引っ越す予定がない人にも見てもらう入口になります。一方、募集状況や内見方法の投稿は、具体的に動こうとしている人を案内する役割です。どちらかだけに統一する必要はありません。

ただし、相談を受けた後の担当者や返信時間が決まっていないと、投稿から生まれた接点が途切れてしまいます。公開前に、DMを確認する担当、店舗の休業日に対応する人、希望条件を残す場所まで決めておきましょう。集客施策全体の優先順位は、不動産会社の集客方法も参考になります。

投稿から相談が来た後、誰がどこまで対応したかを確認できる状態にしておきたいところです。FaciloのCRMでは、顧客情報と担当者、対応履歴をまとめて管理できます。

→ 問い合わせ後の対応をチームで引き継ぐ方法を見る

カルーセルとリールの投稿例|同じ物件でも見せ方を変える

カルーセルは、複数の画像を順に見せながら条件や判断材料を説明するのに向いています。リールでは、入口から居室へ移動する様子など、空間のつながりを映像で伝えられます。同じ素材を使っても、カルーセルは「順に比較できる説明」、リールは「動いて分かる体験」を中心にすると、役割が重なりにくくなります。

以下は架空の1Kを使った制作例です。画像6枚・動画約25秒という分量は編集例であり、Instagramの上限や推奨仕様を示すものではありません。

6枚のカルーセルで「机を置いた暮らし」を伝える

枚数

写真・図の内容

画像内に置く文の例

読者が判断できること

1枚目

居室全体と机の配置例

家で働く日も、くつろぐ場所を分けたい方へ

自分向けの投稿か

2枚目

間取りと机・ベッドの配置図

机とベッドは、ここに置く想定です

配置と動線の関係

3枚目

机を置く壁面、コンセント付近

電源の位置と、椅子を引く幅も確認

写真だけでは見落とす点

4枚目

収納を開いた写真

仕事道具をしまう場所まで見てみよう

収納内部の使い方

5枚目

窓、室外側の様子

音や日当たりは、内見時にも確認を

映像だけで判断できない点

6枚目

店舗の案内と確認先

募集条件と内見方法は、プロフィールの「物件一覧」へ

次に進む場所

キャプションには「在宅勤務の日、机を出しっぱなしにすると生活スペースが狭くなる。そんな方に向けて、机とベッドの配置を考えました」と、投稿を見る理由を書きます。その後に、実測した寸法、家具が実物か配置イメージか、確認日など、判断に必要な条件を補います。

「快適」「広い」という形容詞だけでは、読む人によって受け取り方が変わります。「幅○cmの机を置いた場合」「撮影は午後○時」のように、確認できた条件を添えましょう。実測していない数字を入れたり、広角撮影だけで実際以上に広く見せたりしないことも重要です。

約25秒のリールなら、移動の順番と字幕を先に決める

目安

映すもの

字幕の例

0〜3秒

机から居室を見渡す

仕事と休憩、同じ1Kで切り替えたい

3〜8秒

玄関から居室への移動

帰宅してから、机までの動線

8〜14秒

机の配置とコンセント

机の幅だけでなく、椅子を引く場所も

14〜20秒

収納を開ける

仕事道具は、使わないときにここへ

20〜25秒

窓と居室、案内表示

音と明るさは現地で確認。募集条件はプロフィールへ

冒頭から社名ロゴを長く見せるより、どんな暮らしを考えた映像なのかを伝える構成です。音を出さずに見る人にも要点が分かるよう字幕を入れ、文字が画面の操作ボタンと重ならないか実機で確認します。

撮影時は、一度に速く振り回さず、扉や収納を開ける動作を区切って撮ると編集しやすくなります。長い説明が必要なら、リールへ情報を詰め込むより、詳細ページや別の解説投稿へ分けましょう。長尺動画との使い分けは、不動産会社のYouTube活用で説明しています。

架空の1Kでカルーセル6枚とリール約25秒を作る編集例。カルーセルは配置や条件を順に説明し、リールは移動や収納を開ける動作を字幕とともに見せる。
本文の投稿例を要約した図です。枚数・秒数は編集上の例で、Instagramの上限や推奨仕様ではありません。

投稿ネタ8例|物件紹介・街の情報・売却準備を使い分ける

投稿ネタは、担当者が話したいことではなく、顧客から繰り返し受ける質問を起点にすると具体化できます。質問への答えに必要な写真や確認事項まで決めると、単なる題名のリストで終わりません。

ネタ

主な相手

最初に見せる文の例

本文・画像に入れる内容

次の案内

机とベッドの配置

借主

在宅勤務の机、どこに置く?

実測、配置例、通路幅

間取り・募集条件

収納の使い方

借主

扉を開けたところまで見てみよう

奥行き、棚、開閉スペース

現地確認

駅からの帰宅動線

借主・買主

駅から家まで、何がある?

経路、撮影日時、道の様子

エリア情報

似た間取りの比較

買主

同じ2LDK、何を比べる?

動線、収納、家族の使い方

比較・見学相談

雨の日の確認点

借主・買主

晴れの日だけでは分からないこと

玄関、排水、周辺経路

内見時の確認

査定前の準備

売主

査定前、何をそろえる?

所有関係、図面、修繕履歴等

売却相談

住みながらの売却

売主

内見の予定、どう調整する?

日程、片付け、見せる範囲

個別の段取り相談

よくある相談への回答

各投稿で指定

この条件でも相談できる?

実際の相談を匿名化した一般解説

該当する相談窓口

購入向けなら「候補を比較したくなる情報」を残す

2LDKの比較投稿なら、部屋数の説明で終わらず、「寝室と仕事部屋を分けるか」「家族が同時に支度できるか」といった使い方を並べます。投稿にすべての候補を載せる必要はありません。気になった条件を聞き、本人に合う物件を比較できる場所へつなげます。

投稿を見た買主へ次の候補を紹介するとき、物件ごとに別々の資料を送り続けると比較しにくくなります。購入クラウドでは、顧客ごとのマイページを通じた物件提案を行えます。

→ 気になった物件を、買主が見比べやすくする

売却準備は、所有者が最初の一歩を決められる形にする

売主向けのカルーセルなら、1枚目を「査定前、まず確認したい3つのこと」、次の3枚を「誰の名義になっているか」「いつ頃までに売りたいか」「図面や修繕の記録があるか」とする方法があります。最後に「書類がそろっていなくても、今分かる内容から相談を」と案内すれば、準備不足を理由に相談をためらう人にも意図が伝わります。

ただし、必要書類は物件や取引状況で変わります。「これだけで売却できる」とは言い切らず、個別に確認する前提を添えましょう。

売却相談を受けた後は、募集の進み具合を継続して伝えることも大切です。売却クラウドでは、売主向けのマイページや販売活動の報告を通じて情報を共有できます。

→ 売主に進捗が伝わる報告の仕組みを確認する

街の情報は、ストーリーズ3枚で一つの疑問に答える

たとえば「駅から店舗までの道」を紹介するなら、1枚目で駅の出口、2枚目で曲がる場所、3枚目で店舗入口と予約方法を見せます。地域の飲食店を紹介する場合も、店名と写真を載せるだけでなく、どんな場面で利用できるか、取材・掲載許可を得た情報かを整理します。

街の紹介と特定物件の募集を混在させると、募集中の物件の情報なのか、地域を知るための情報なのかが曖昧になります。表紙や文中で区別し、営業時間など変わる情報には確認日を残しましょう。

プロフィール・ハイライト・DMを問い合わせにつなげる

投稿が気になった人がプロフィールへ移動したとき、対応地域や相談先が分からなければ、その先へ進みにくくなります。投稿、プロフィール、リンク先で、対象者と案内する内容を一致させることが大切です。

プロフィールは「地域・得意な相談・次の行動」を短く伝える

架空の店舗なら、次のように情報をまとめられます。

青葉駅周辺の賃貸探し|青葉不動産 在宅勤務の机・収納・暮らし方まで一緒に考えます 投稿では間取りの見方と街の情報をご紹介 募集条件・来店予約は下のリンクから 営業時間・定休日は店舗案内をご確認ください

ハイライトは「募集中」「部屋選び」「街の情報」「初めての方」「店舗案内」など、訪問者の目的で分けます。募集終了物件を「募集中」に残さないよう、投稿とハイライトの更新担当も決めておきます。

リンク先は、投稿の期待に近いページを優先します。特定物件ならその詳細、売却準備なら売却相談、店舗への訪問ならアクセス・予約です。会社トップへまとめる場合も、次に押す場所がすぐ分かる構成にしましょう。

DMは相談の入口にし、必要な情報を確認して引き継ぐ

DMで「この部屋、まだ見られますか」と届いたら、まず物件を特定し、最新の募集状況を確認します。次の返信例は、掲載継続中の物件であることを確認できた場合のものです。

お問い合わせありがとうございます。ご覧の投稿は、青葉駅の○○号室でしょうか。現在の募集状況を確認したうえで、内見可能な日時をご案内します。ご希望の曜日と時間帯を教えていただけますか。

LINEやメールへ移る必要がある場合は、理由と選択肢を伝えます。「候補物件と日程をまとめてご案内するため、ご希望であれば当店のLINEまたはメールで続けられます」と説明し、本人が希望する方法へ案内します。公開コメント欄で電話番号や詳しい個人情報を求めないようにしましょう。

LINEやメールへ移った後も、元の相談内容が分かると案内を続けやすくなります。FaciloのCRMで顧客情報と連絡履歴をまとめ、Instagramで受けた内容は社内の運用ルールに沿って記録しましょう。InstagramのDMが自動で取り込まれるという意味ではありません。

→ 連絡手段が変わっても、相談の続きを分かる状態にする

引き継ぎメモは、長文の転記より「流入した投稿」「希望エリア・予算」「確認済みの募集状況」「次の連絡予定」「担当者」の5項目をそろえるほうが使いやすくなります。必要以上の個人情報は残さず、社内の保存・閲覧ルールに従います。

投稿担当と営業担当が別なら、顧客情報をどこに集めるかを先に決めておくと、運用を組み立てやすくなります。顧客管理の機能を検討する方向けに、CRMのサービス紹介資料をご用意しています。

→ 問い合わせ対応に使えるCRMの紹介資料を請求する

投稿、プロフィール、目的に合うページやDM、本人希望の連絡手段、担当者・次回対応の記録へつなぐ流れ。公開コメントでは個人情報を求めず、DM自動取込を前提にしない。
問い合わせ後は、必要な内容を社内ルールに沿って記録します。すべての人が同じ順序で進むことや、DMとの自動連携を示す図ではありません。

不動産の公式アカウント事例から、写真・説明・出口を学ぶ

公式サイトから案内されている2つのアカウントについて、2026年10月27日にプロフィールと実際の投稿を確認しました。参考にしたいのはフォロワー数の大小より、「何を見せ、何を説明し、どこへ案内しているか」です。以下は投稿内容の観察であり、成約数や運用の収益性を評価するものではありません。

東京R不動産:特徴のある物件を、暮らし方と確認点まで紹介

東京R不動産の公式アカウントは、同社サイトから案内されています。2026年10月26日の平屋を紹介する投稿では、外観を見せたうえで、室内の素材感や庭の使い方を説明し、音や建具の使い勝手は現地で確かめるよう促していました。末尾では物件詳細の探し方を案内し、問い合わせをDMやコメントで受けないことも明示しています。

自社で応用するなら、魅力の説明だけで終えず、映像では分からない確認点と問い合わせ方法を一緒に記載する方法が参考になります。ただし、DMを受けない方針まで一律にまねる必要はありません。自社が対応できる窓口に合わせます。

goodroom:暮らしの実例から、詳しい記事へつなぐ

goodroomの公式アカウントは、goodroom journalから案内されています。2026年10月26日の1Kの暮らしを紹介する投稿では、家具や照明を配置した室内写真と、住む人の部屋づくりの考え方を掲載。詳しく知りたい人を、プロフィール経由で記事へ案内していました。

これは、すぐに物件の問い合わせを求める以外にも、暮らし方への関心を詳しい読み物へつなげる方法があることを示しています。地域の仲介会社なら、許可を得た住まい方の取材や、担当者による家具配置の解説など、継続して用意できる素材で応用できます。

見るポイント

東京R不動産の確認投稿

goodroomの確認投稿

自社で決めること

主な題材

特定の賃貸物件

実際の住まい方

募集情報か、暮らしの読み物か

説明の役割

特徴と現地確認の補足

家具選びや空間づくりの背景

写真だけでは伝わらない何を補うか

末尾の案内

物件詳細の確認方法

詳しい記事の閲覧

読者の関心に合う次のページ

どちらも、見た目だけをコピーするより、題材と出口の関係を学ぶほうが応用しやすいでしょう。他社の写真・文章・図面を、許可なく自社の素材として使うことは避けます。

投稿を続けるための制作手順と、公開前のチェック

撮影してから文章を考えると、必要なカットが足りず撮り直しになることがあります。撮影前に「この投稿で答える疑問」「必要なカット」「公開後の案内先」を1枚にまとめると、制作と確認を分担しやすくなります。

制作票を使い、撮影・編集・確認を分ける

項目

架空の制作票の記入例

誰の疑問か

在宅勤務をする単身者。「1Kで机とベッドを置けるか」

形式

カルーセル6枚、同じ素材でリール1本

必要な素材

居室全景、実測、収納内部、電源、窓、間取り

原稿の確認者

物件情報・広告表示を確認する担当者

案内先

最新の募集条件を確認できる物件詳細ページ

公開後の担当

コメント・DMの確認、募集終了時の更新

振り返る点

内容への反応と、どんな相談につながったか

忙しい週も同じ本数を維持することを優先すると、確認が手薄になります。まず撮影から公開まで一巡させ、担当者が無理なく確認できる量を見積もりましょう。Instagramはプロフェッショナル向けに運用のヒントを提供していますが、万人に共通する最適な投稿頻度が決まるわけではありません。MetaによるBest Practicesの案内も、個別の状況に合わせて考えるための参考になります。

投稿担当が休みの日も、営業側が前回の相談を読めれば対応を続けやすくなります。顧客ごとに情報とやり取りをまとめる仕組みを、日々の引き継ぎに取り入れてみませんか。

→ 担当者が不在でも、前回のやり取りを確認できるCRMを見る

物件情報・権利・募集終了後の扱いを確認する

公開前は、少なくとも次の点を確認します。

  • 物件の募集状況、条件、写真の撮影時点が現在の案内と矛盾しないか
  • 物件種別と媒体に応じた必要な表示事項を満たしているか
  • 写真、図面、音楽、人物の肖像などについて利用できる範囲を確認したか
  • 居住者の持ち物、郵便物、車のナンバーなどが不用意に映っていないか
  • CG・家具配置のイメージを、現在の実物と誤認させないか
  • 募集終了時に、投稿・ハイライト・リンク先を誰が更新するか

SNSへの投稿でも、消費者に向けた物件の広告表示であることは変わりません。首都圏不動産公正取引協議会の表示規約の適用に関する説明を踏まえ、社内の広告確認を通しましょう。プロフィールの外部リンクに詳しく書けば、投稿側の表示はすべて省略できる、と考えないことが大切です。

ハッシュタグは、地域や題材を伝える補助として使います。無関係な人気タグを大量に付けるより、投稿の内容と一致させ、利用できる数などは現在の投稿画面・公式案内で確認してください。音源も、アプリ内で選べることだけをもって、すべての商用利用や広告配信が許可されているとは判断しないようにします。

たとえば前述の架空の「青葉駅・1K・机を置いた暮らし」の投稿なら、候補を次のように選べます。

  • 商圏:#青葉駅賃貸。実際の所在地・募集地域と一致する地域名に置き換える
  • 間取り:#1K。紹介する物件の間取りと一致するときに使う
  • 投稿内容:#在宅ワークの部屋づくり。机の配置や作業場所について実際に説明しているときに使う

反対に、売却の説明をしていない投稿へ#マンション売却を付けるなど、題材から外れる候補は採用しません。これは候補の選び方の作例であり、指定の個数を付けるルールや、到達数を増やす効果を示すものではありません。

投稿の制作票とは別に、反響が来た後の担当分担も整理しておきたいところです。チームで使う顧客管理を検討する際は、CRMの紹介資料を請求して機能をご確認ください。

→ 店舗の顧客管理に合うか、CRMの資料を請求して確かめる

インスタの効果は、投稿の反応と相談の内容を分けて見る

投稿が多く見られたことと、有望な相談が増えたことは別の成果です。閲覧や保存など投稿に対する反応を確認したうえで、来店・内見・売却相談の内容までつなげて振り返ります。

架空の2投稿を比べ、次に変える点を一つ決める

インサイトでは、現在の画面に表示されるリーチや保存など、取得できる項目を記録します。項目の名称・対象範囲は投稿形式や表示画面で確かめ、取得できない項目をゼロとして埋めないようにしましょう。

下表は、リーチと保存の値を両投稿で取得できたと仮定した、説明用の架空データです。正式な画面項目の一覧や、すべてのアカウント・投稿形式での取得を保証するものではありません。両方とも広告配信なし、公開後14日間で集計したと仮定します。相談・内見はInstagramの自動集計ではなく、店舗側が申告等から関連を確認できた件数です。同じ人の重複を除いて記録した想定ですが、投稿を見た全員の行動を追跡できたという意味ではありません。

指標

A:室内の雰囲気を見せるリール

B:机の配置を説明するカルーセル

リーチしたアカウント数

8,000

2,000

保存数

40

80

関連を確認できた相談

2件

4件

そのうち内見に進んだ相談

0件

2件

この例だけで「カルーセルのほうが成約しやすい」とは言えません。題材、掲載日時、物件条件なども違うためです。ただ、Aの相談が「募集物件を探せない」という内容なら、次の同種のリールで案内先の見せ方を一つ変える、といった判断はできます。

逆にBの相談が「机の幅をもっと知りたい」なら、次回は実測の写真を追加します。数値を並べるだけでなく、相談内容を投稿の改善へ戻すことが重要です。

投稿別に追える範囲と、追えない範囲を残す

プロフィールの共通リンクだけを使っている場合、どの投稿を見て訪問したかが分からないことがあります。外部リンクに識別用パラメータを付ける場合も、そのリンク自体がどの掲載場所のものか分かるよう設計し、すべての相談を投稿に正確に割り当てられるとは考えないようにします。

受付時に「どの投稿をご覧になりましたか」と自然に確認できた分は記録し、確認できない分は不明のまま残します。集計期間や対象をそろえ、保存数・相談数・内見数の定義を担当者間で統一しましょう。

投稿への反応だけでなく、その後の相談がどこまで進んだかも見返したい場合は、営業側の記録をそろえることが出発点です。顧客情報や対応履歴をまとめるCRMで、次のアクションを確認しやすくできます。

→ 相談後のやり取りを見返せる顧客管理を確認する

不動産会社のインスタ運用でよくある質問

毎日投稿しないと集客できませんか?

毎日投稿することを一律の条件にする必要はありません。まず、確認を通した投稿を継続して用意できる体制を作り、内容への反応と問い合わせ対応を見ます。投稿本数を増やすために物件情報の更新や返信が遅れるなら、制作量と役割分担を見直しましょう。

同じ物件の写真を、複数回使ってもよいですか?

利用権限と掲載条件、最新の募集状況を確認したうえで、異なる疑問に答える素材として使う方法があります。全景を見せた次に収納内部を説明するなど、読み手に新しい判断材料があるかを確認します。募集終了物件を、現在募集中と誤認させる使い方は避けます。

広告を使うべきですか?

対応地域や案内先、問い合わせ後の体制が決まってから検討しましょう。通常の投稿で反応がよかった内容も、そのまま広告に使えるとは限りません。素材の利用権限、現在の広告ルール、予算と評価する期間を別途確認します。広告費を使えば必ず相談や契約が増えるとは限りません。

外注する場合、何を社内に残せばよいですか?

物件情報の正確性、掲載許可、募集終了の連絡、問い合わせへの回答は、責任者を社内に置いて確認できるようにします。撮影や編集を外注しても、顧客の質問から分かる改善点まで外へ切り離さないことが大切です。投稿データや素材の利用範囲、契約終了時の引き継ぎも事前に決めます。

何から始めればよいですか?

一つの対象者、一つの疑問、一つの案内先を決め、投稿から問い合わせ対応までを一巡させてみましょう。本記事の制作例なら、机の配置を紹介する投稿を作り、プロフィールから募集条件へ進めるかを確認します。そのうえで、相談内容と対応のしやすさを振り返れば、次の投稿で変える点が見つかります。

インスタで生まれた相談を、次の提案へつなげるために

投稿を見た人がLINEやメールで問い合わせたとき、希望条件や前回の会話を担当者がすぐ確認できると、案内を続けやすくなります。FaciloのCRMは、顧客情報と対応履歴をまとめるためのサービスです。Instagramの投稿制作やDMの自動連携を行う製品ではありません。

顧客管理の機能を確認したい方は、フォームからサービス紹介資料をご請求ください。現在の問い合わせ対応や引き継ぎ方に合わせてツールを検討したい方は、導入相談をご利用ください。

→ 問い合わせを引き継ぐCRMの紹介資料を請求する

→ 店舗の問い合わせ対応に合うCRMの導入を相談する

執筆:Facilo編集部/サービス・公式アカウント情報の確認日:2026年10月27日