不動産ブローカーとは?意味と免許・紹介料、関わる前の確認点
不動産仲介の基礎知識

目次
不動産ブローカーとは、不動産取引を仲介する人を指す言葉です。日本では、外部から顧客や物件を紹介する人を指したり、無免許で仲介に関わる人について使われたりすることもあります。ただし、呼び方だけで違法・適法や信用の有無は決まりません。誰の事業として、どのような行為をしているかを確かめることが出発点です。
この記事では、免許や宅建士との違いを整理したうえで、仲介会社が紹介を受ける際の確認事項、紹介料、顧客対応の引き継ぎを解説します。会社で紹介を受ける方は受入時の確認事項、依頼前に相手を確かめたい方は契約・支払い前の確認、働き方を調べたい方は契約と担当業務からもご覧いただけます。
仲介会社の方へ。 紹介後の物件提案や顧客との連絡を整えたい場合は、自社の業務に合う支援から確認できます。Faciloの紹介ページでは、業務領域ごとのサービスと主な機能を紹介しています。
不動産ブローカーとは?呼び方と立場を分けて理解する
ブローカーは仲介人を指す言葉で、使われ方には幅がある
「ブローカー」は、取引する人の間に立つ仲介人を表す言葉です。三菱UFJ不動産販売の用語集も、株式や不動産の売買を仲介する者という意味で説明しています。言葉そのものが「無免許業者」を意味するわけではありません。三菱UFJ不動産販売「ブローカー(Broker)」
一方、不動産の話では「買いたい人を知っている」「売却を検討している所有者を紹介できる」と案件を持ち込む人に、この呼び方が使われる場合があります。無免許の仲介を問題にする文脈で使われることもあるため、言葉だけでは相手の立場を特定できません。
知人を不動産会社につなぐ人と、自ら顧客を集めて取引条件を調整する人とでは、確認すべき内容が異なります。「ブローカーです」と言われたら、何をしてくれる人なのか、どの会社に所属しているのか、誰に対して責任を負うのかを具体的に聞きましょう。
仲介業者・エージェント・宅建士は、同じ分類の言葉ではない
ブローカーやエージェントは担当者の呼び方、宅建業者は免許を受けた事業者、宅建士は個人の資格に関する言葉です。同じ人に複数の呼び方が当てはまる場合もあります。
呼び方 | 何を表すか | 確認すること |
|---|---|---|
不動産ブローカー | 不動産の仲介や紹介に関わる人について使われる通称 | 所属、取引での立場、実際の担当行為 |
不動産仲介業者 | 売買・賃貸などの媒介を行う事業者。宅建業に当たる事業には免許が必要 | 正式な商号・名称、宅建業免許、契約主体 |
不動産エージェント | 顧客の物件探しや売却などを支援する担当者について使われる呼称 | 所属先、契約形態、担当業務・権限 |
宅地建物取引士(宅建士) | 宅地建物取引士証の交付を受けた人 | 宅建士証と、誰の事業として業務を行うか |
宅建業者と宅建士の定義は、宅地建物取引業法第2条に定められています。宅建士であることと、自分の事業として仲介業を営むための免許を持つことは別です。宅地建物取引業法第2条・第3条
社員か業務委託か、法人か個人かという違いだけでも、業務の適法性は判断できません。エージェントの仕事や働き方の違いは、不動産エージェントの仕事内容・働き方で詳しく解説しています。
買主・売主・借主では、必要な提案や連絡が異なります。Faciloの資料請求フォームでは、担当業務に合うサービスを選んで請求できます。
違法性は名称ではなく、実際の行為と免許から確認する
宅建業に当たる業務を行う事業者には免許が必要
宅地建物取引業法は、宅地・建物の売買や交換、売買・交換・貸借の代理や媒介を「業として」行うものを宅地建物取引業と定義しています。これを営もうとする事業者には免許が必要で、無免許で営むことは禁止されています。宅地建物取引業法第2条・第3条・第12条
ここで区別したいのは、事業者として営むことと、免許を持つ事業者の従業者として仕事をすることです。会社の従業者全員が、それぞれ独立した宅建業免許を取得するという意味ではありません。逆に、個人が宅建士証を持っていても、その資格だけで自分の事業として自由に仲介業を始められるわけではありません。
外部の協力者については、「会社の仕事を手伝っている」という説明だけで終わらせず、誰が依頼を受け、誰の責任で顧客とやり取りし、どの事業者の業務として進めるのかを確認します。
「情報を伝えた」「紹介料という名前」だけでは結論が出ない
紹介者の行為を確かめる際は、「紹介した」という一語を、実際に行ったことへ分解します。たとえば、次のような違いを整理できます。
- 顧客に不動産会社の連絡先を伝えたのか、顧客の情報を会社へ渡したのか
- 具体的な物件を選び、購入や売却を勧めたのか
- 価格、引渡時期、契約条件などについて当事者間の調整に関わったのか
- どのような対価を受け、同様の活動を継続している、または続ける予定があるのか
これらは事情を整理するための項目です。どれか一つに当てはまるだけで、直ちに適法・違法が決まるチェックリストではありません。
国土交通省の「宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方」は、事業性について、取引の対象者・目的・物件の取得経緯・態様・反復継続性などを勘案して総合的に判断するとしています。反復継続性には、現在だけでなく過去や将来の予定等も含めると説明しています。国土交通省「宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方」第2条第2号関係
「今回だけ」「無償」「情報提供という名目」といった一つの事情を、免許が不要であることの根拠にしないことが大切です。報酬の名前だけでなく、行為の実態と事業性を確認します。
たとえば「今回は紹介だけ」と説明されても、過去から継続して案件を募り、条件の調整まで行っているなら、その経緯も含めて確認が必要です。反対に、紹介料があるという理由だけで、すべての紹介行為を違法と決めつけることもできません。
契約を免許業者へ任せるだけでは解消しない問題がある
「最後の契約は免許を持つ会社が行うから大丈夫」という説明にも注意が必要です。国土交通省は、無免許の者が業として行う宅地建物取引に、免許業者が代理・媒介として関与しても、無免許事業に当たると説明しています。免許業者が関わった事実だけで、それ以前の行為の問題が解消されるわけではありません。同・第12条第1項関係
宅建業者が自社の名義で他人に宅建業を営ませる、いわゆる名義貸しも禁止されています。宅地建物取引業法第13条
判断に迷うときは、紹介者の説明、これまでのやり取り、予定する担当行為、契約案、金銭の流れをまとめます。宅建業免許を所管する行政庁への確認や、契約・紛争についての弁護士への相談では、「ブローカーとの提携は可能か」という抽象的な質問より、実際の業務を示すほうが確認事項を明確にできます。
仲介会社向け|外部から紹介を受ける前の確認事項
相手の所属・免許と、案件への関わり方を確認する
紹介を受けるときは、物件の魅力や成約の見込みと合わせて、紹介元の身元と立場を確認します。まず、相手の氏名・正式な会社名・所在地・連絡先・所属を確認し、宅建業者として関与する相手なら免許情報も照合します。
国土交通省の宅地建物取引業者検索では、事業者の免許情報を調べられます。名刺や相手から届いた資料と、検索結果の商号・名称、所在地などを照らし合わせましょう。ただし、会社が検索できたことは、連絡してきた人の本人確認や、持ち込まれた案件の安全性まで保証するものではありません。
所属が曖昧なら、確認した会社の窓口へ連絡し、その人がどの立場で案件に関わっているかを確かめます。検索結果と説明が一致しない場合も、その理由を確認してから進めます。国土交通省の検索サービスは、更新のタイミングによって実際の情報と時間差が生じる場合があると案内しています。不一致が解消しないときは、免許行政庁にも確認しましょう。
実務では、「紹介元」「取引を担う事業者」「顧客への連絡担当」を別々に記録すると、関係が整理しやすくなります。紹介元が窓口を続けるのか、自社に引き継ぐのかを決めずに進むと、顧客が複数の相手へ同じ説明をしたり、異なる条件を伝えられたりする原因になります。
誰が説明・調整・契約対応をするかを決める
紹介を受ける会社は、「誰を紹介してもらうか」だけでなく、「紹介後に誰が何をするか」まで確認しておきましょう。
たとえば買主の紹介を受ける場面なら、希望条件の確認、物件提案、内見の調整、売主側への連絡、契約に向けた確認など、顧客対応を具体的な作業へ分けます。そのうえで、担当者と会社としての確認者、紹介元が関与する範囲を明確にします。
「営業は紹介者、契約は自社」とだけ分けると、営業に含まれる説明や条件調整の実態が見えません。外部の人から条件変更の連絡があったとき、自社が誰に確認して回答するかまで決めておくと、口約束が増えるのを防ぎやすくなります。
役割を合意したら、契約書や業務の取り決め、社内の対応手順に残します。ただし、書面の名称や記載だけで適法性が決まるわけではありません。書面上の分担と実際の行為が一致しているかも確認が必要です。
担当を決めたら、顧客に情報を渡す方法もそろえておくと対応しやすくなります。Faciloでは、物件情報を整理し、顧客との連絡窓口をマイページへまとめる機能を紹介しています。対応する業務領域も確認できます。
顧客情報を受け取る経緯と利用・共有の条件を残す
紹介者から顧客の連絡先を受け取るときは、どこから得た情報か、自社に渡すことについてどう説明したか、自社が何のために使うかを確認します。
個人情報保護法上、個人データの第三者提供は、原則としてあらかじめ本人の同意が必要です。一方、法令に基づく場合などの例外や、利用目的の達成に必要な範囲での委託に伴う提供など、扱いが異なる場合もあります。「紹介だから常に同意不要」「外部へ渡すものはすべて同じ手続き」とまとめず、実際の関係を確認してください。個人情報保護委員会「ガイドライン・通則編」3-6
第三者から個人データを受け取る際は、提供者や取得経緯の確認・記録が必要になる場合があります。義務の適用は、受領時の個人データ該当性や提供の形態等によって異なります。以下の確認シートは、これらの法定義務をすべて代替する書式ではなく、社内で受入判断をそろえるための運用例です。同「第三者提供時の確認・記録義務編」
項目 | 受入時に残す内容の例 |
|---|---|
相手・所属 | 氏名、正式な会社名、所在地、連絡先、所属先への照会結果 |
免許・立場 | 取引を担う事業者、免許情報、紹介者の担当行為 |
紹介内容 | 誰を、どの案件について紹介するか。顧客からの依頼の内容 |
担当範囲 | 希望確認・提案・条件調整・契約対応・問い合わせの担当 |
報酬条件 | 支払う相手、対価の内容、金額、発生条件、支払時期 |
情報の取扱い | 取得経緯、利用目的、本人への説明・同意等、共有する相手と範囲 |
確認者・日付 | 誰が何の資料で確認したか、いつ確認したか |
保留事項 | 不明点、確認先、確認する担当者、回答まで保留する対応 |
項目を埋めること自体を目的にせず、不明点が残る案件は社内責任者へ戻す運用にします。顧客情報の共有先が増える場合も、最初の紹介時の確認だけで済ませず、追加する相手と目的を確かめましょう。
紹介を受けた後の物件提案・顧客対応をシステムで整えたい方は、現在の業務を伝えてFaciloの導入について相談できます。ここで扱うのは業務ツールの使い方で、紹介行為や契約の法的判断は前述の専門窓口へ確認してください。
外部との連携を含めた社内体制の設計は、不動産会社の経営で整えたい組織と業務基盤も参考になります。
紹介料・報酬は、金額より先に業務内容と支払条件を確認する
仲介報酬と外部への紹介料を混同しない
紹介料の話では、「いくら払うか」の前に、誰が誰へ、何の対価として支払うかを整理します。顧客が宅建業者に支払う仲介報酬と、会社が外部の紹介者に支払う金銭は、支払関係も検討する内容も同一ではありません。
宅建業者が売買・交換・貸借の代理や媒介について受けられる報酬には、宅地建物取引業法第46条に基づく制限があります。顧客から受け取る金銭を「紹介料」「コンサルティング料」などと呼べば、実態を問わず自由に請求できると考えるのは避けましょう。宅地建物取引業法第46条
外部への支払いも、まず対価となる行為とその適法性を確認します。ネット上の「仲介手数料の何割」という数字だけを基準に、支払ってよいかを判断することはできません。宅建業に該当する業務なのか、契約上どの役務への支払いなのか、顧客に対する請求とどう関係するのかを分けて検討します。
成果の条件・支払時期・不成立時の扱いを確認する
報酬条件は、金額・料率だけでなく、発生条件と不成立・解除時の扱いまでセットで確認します。
以下は、契約内容を検討する際の整理例です。これらを取り決めれば、どのような紹介行為も適法になるという意味ではありません。
確認すること | 曖昧にしない内容 |
|---|---|
何への対価か | 対象となる案件と業務内容、実施を確認する方法 |
いつ報酬が発生するか | 紹介、契約、決済など、どの事実を条件にするか |
いくら・いつ支払うか | 金額や計算方法、税の扱い、請求・支払時期 |
不成立・解除時はどうするか | 報酬が発生しない条件、支払済み金銭の扱い |
費用・重複紹介をどう扱うか | 交通費等の負担、複数の紹介元がある場合の確認方法 |
たとえば「成約したら支払う」とだけ決めると、契約締結後に解除された場合や、決済が延期された場合の扱いが不明です。どの時点で何を確認するかを、支払いの担当者も分かる表現にしておきます。
「高い紹介料を払えば案件が増える」という期待だけで判断せず、受け入れた後の調査・接客にかかる仕事も見込みます。自社に残る利益を考える際も、未確認の相場や成功例を使うより、契約内容と自社の費用をもとに検討することが大切です。
仲介会社向け|紹介後の顧客対応を、担当者任せにしない

紹介内容・確認した事実・次の対応を引き継ぐ
受入時の確認が終わったら、会社として顧客に対応するための情報を担当者へ引き継ぎます。ここでは、紹介元から聞いた内容、顧客本人に確認した希望、自社で確認した事実を分けて残すことが重要です。
たとえば「駅から近い物件を希望している」と紹介元から聞いた場合でも、顧客にとっての「近い」が徒歩何分なのか、勤務先への交通の便を重視しているのかは、まだ分かりません。引き継ぎに「駅徒歩10分以内」と書き換えると、伝聞が確認済みの条件に見えてしまいます。
以下は、買主の紹介を受けた場合の記録例です。実在の顧客の事例ではありません。
- 紹介元から聞いた内容:駅に近いマンションを探している。購入時期は相談したいとのこと
- 顧客本人に確認した内容:通勤時間を短くしたい。希望エリアは二つある
- 未確認事項:予算、希望する広さ、購入時期の目安、家族の意向
- 次の対応:担当者が希望条件を確認し、その後に候補を提案する
- 連絡の予定:顧客が希望した日時・方法で連絡する
引き継ぎでは、情報の出所と確認状況に加えて、次に対応する人と連絡予定まで残します。紹介元との関係を知っている人しか状況を説明できない状態を減らすことが狙いです。情報を見られる範囲や保存先も、社内の取扱方針に合わせます。
顧客との情報共有を整えるときは、今使っているメールや資料との役割分担も確認したいところです。必要なサービスを選び、Faciloの紹介資料で導入を検討できます。
顧客へ渡す物件情報と連絡窓口を整理する
紹介元から届く資料、自社が提案した物件、価格が変わった後の情報が別々のメールに分かれると、顧客はどれを見ればよいか迷います。社内でも、担当者が交代するたびに過去の送信内容を探す必要が生じます。
まず、顧客へ渡した資料とその時点、質問への回答、次の提案内容を追えるようにしましょう。物件情報に変更があった場合は、顧客が以前の情報を見続けないよう、変更点を伝える担当も決めます。顧客には会社の担当者と連絡先を知らせ、紹介者へ問い合わせた場合も会社の窓口へつながるよう案内しておきます。
購入・賃貸・事業用の物件提案では、候補をマイページにまとめる方法もあります。Faciloの紹介ページには、物件情報の整理、条件別のフォルダ分け、連絡窓口の集約などが掲載されています。対応する機能はサービスによって異なるため、自社の担当業務に合わせて確認します。
マイページに物件情報をまとめると、顧客が候補を比較・絞り込みするための情報を一か所に整理できます。機能紹介で、どのように物件を見比べてもらえるかを確認できます。
次の提案は、顧客の反応を確かめてから考える
一度提案した後は、顧客がどの候補に関心を示したか、何が決め手にならなかったかを聞き、次の提案につなぎます。紹介時の希望が、その後も同じとは限りません。
たとえば駅への距離を重視していた顧客が、内見後に広さを優先するようになったなら、条件を更新し、その理由も残します。「紹介元から聞いた条件」を固定したまま物件を送り続けるより、本人とのやり取りを踏まえて提案を変えるほうが、現在の希望に沿いやすくなります。
閲覧ログも、会話の手がかりになります。ただし、よく見た物件を必ず買いたいとは限らず、閲覧が少ないだけで検討意欲がないとも言い切れません。ログから気になった点を質問し、本人の回答と合わせて判断しましょう。
Faciloには、顧客がマイページで見た物件などを記録するログ機能があります。次の連絡で何を聞くか考える材料として、自社が使うサービスの内容を確認できます。資料請求フォームでは、検討するサービスを選択してください。
依頼する方へ|契約・支払い前に確認したいこと
会社名・免許・担当者の所属を別々に確かめる
自宅の売却や物件購入について「ブローカー」と名乗る人から話を持ちかけられた場合は、まず誰が取引を担当するのかを確かめます。知人からの紹介でも、会社名や役割の確認を省かないことが大切です。
確認するのは、目の前の担当者、その所属先、契約を担う事業者の三つです。会社が実在することと、その人が会社の担当者であることは分けて確かめます。
名刺や案内に記載された正式な会社名・免許番号を、国土交通省の宅地建物取引業者検索などの情報と照合します。そのうえで、会社の窓口へ担当者の所属や案件を確認すると、名刺だけでは分からない点を確かめられます。
宅建業者の従業者は、取引の関係者から請求があれば従業者証明書を提示することとされています。必要に応じて提示を求める方法もあります。宅建士証は個人の資格に関する証明であり、確認する目的が異なります。宅地建物取引業法第48条
紹介者自身の名刺に免許番号がないという事情だけで、犯罪や無免許営業と断定するのは適切ではありません。「紹介の後はどの会社の誰が担当するのか」「その人は何をするのか」を説明してもらい、取引を担う事業者を確認しましょう。
支払先・名目・返金条件を確認し、不明なまま進めない
支払いを求められたら、金額だけでなく、支払う相手、対価となる内容、支払期限、不成立や解約時の扱いを確認します。口頭の説明を、契約書・請求書などの内容と照らし合わせてください。
たとえば、説明を受けた会社と振込先の名義が違う場合は、理由と契約上の関係を確認します。個人名義であることだけで直ちに違法とはいえませんが、説明が曖昧なまま急いで振り込む必要はありません。「今日中でなければ紹介できない」と言われても、不明な点を残して契約や送金を進めないようにしましょう。
消費者としての取引で不安やトラブルがあれば、消費生活センター等へ相談できます。国民生活センターの全国の消費生活センター等の案内から窓口を調べられ、消費者ホットライン「188」でも最寄りの相談窓口が案内されます。
相談時には、相手の情報、契約書や請求書、メッセージ、送金記録をそろえ、いつ何を説明されたかを時系列で伝えます。宅建業者の免許・業務上の問題は所管行政庁へ、個別の契約や返金請求などの法的対応は弁護士等へ、内容に応じて確認してください。相談窓口の区分例:東京都「不動産相談」
働きたい方へ|呼び方よりも契約と担当業務を確認する
会社に所属する・業務委託を受ける・自ら開業する場合は条件が異なる
不動産の仕事を始めたい人は、「ブローカーになれるか」という呼び方よりも、誰の事業として何を担当する仕事なのかを確認しましょう。会社の従業者として働く場合、業務委託で仕事を受ける場合、自ら宅建業を営む場合では、契約関係や責任の持ち方が異なります。
たとえば業務委託の募集であっても、委託される内容、会社の管理・確認体制、顧客との契約主体が分からなければ、自分の担当範囲を判断できません。「所属先に免許がある」という説明だけで、自分の行為に関する確認を終えないことが大切です。
宅建士の個人資格、事業者の宅建業免許、自分が担当する業務を分けて確認しましょう。自ら宅建業を営むなら、免許に加え、事務所や宅建士の設置等の要件も確認する必要があります。営業開始までの流れは、不動産業を開業するための免許・資金・手順で解説しています。
報酬率だけでなく、費用・支援・情報の扱いを比べる
仕事を選ぶ際は、「成約時の報酬率が高い」という説明だけで比較しないようにしましょう。案件を得る方法、交通費や広告費等の負担、研修、契約・調査の確認体制、成約しない期間の収入も含めて検討します。
契約終了後に顧客への連絡を続けられるのか、顧客情報をどこで管理するのか、持ち出しや利用にどのような条件があるのかも重要です。働き始めてから認識が食い違わないよう、募集時の説明と契約書を見比べ、不明点は仕事を引き受ける前に確認してください。
不動産ブローカーに関するよくある疑問と次の一歩
個人を紹介しただけでも違法になる?
「紹介した」という説明だけでは判断できません。何を伝え、どこまで取引に関わり、どのような活動として行っているかで確認する内容が変わります。連絡先の取り次ぎと、物件の提案や条件調整まで含む活動を同じものとして扱わず、実際の行為を整理してください。単発・無償という事情だけで一律に結論を出さないことも大切です。
宅建士資格があれば、一人で自由に仲介できる?
宅建士の資格と宅建業者としての免許は別です。自分の事業として宅建業を営む場合は、事業者としての免許や必要な体制を確認します。会社で働く場合も、個人資格だけで担当範囲が決まるわけではなく、会社の業務としての役割と権限を確かめる必要があります。宅地建物取引業法第2条・第3条・第31条の3
ブローカーの平均年収や紹介料の相場はある?
ブローカーという呼び方には、異なる働き方や業務内容が含まれます。そのため、本記事では条件をそろえた共通の平均年収・紹介料相場を示していません。個別の募集や契約を比較する際は、報酬の発生条件、支払いまでの期間、自己負担する費用を確認しましょう。成功した一件の報酬額から、継続的な収入を推測することも避けたいところです。
紹介を受けた後の対応まで、会社として整える
不動産ブローカーと関わるときは、名称から人物を決めつけず、事業者と実際の行為、報酬、情報の扱い、社内の担当を順に確認することが大切です。
仲介会社では、受け入れるかを判断するところまでで終わらず、その後の顧客対応も整えましょう。紹介元から何を聞き、自社が何を確認し、顧客に何を伝えたかが分かれば、次の担当者も対応を進めやすくなります。
仲介会社の方へ|紹介後の物件提案と連絡を、会社の仕組みへ
Faciloは、不動産仲介業務を支える不動産営業OSです。紹介された顧客への対応を見直す際は、次の機能や支援が自社の仕事に合うかを確認できます。
- マイページで物件情報を整理:購入・賃貸・事業用など、担当する業務に合った提案方法を検討できます。候補をまとめて届け、顧客が比較できる状態を作るための機能です
- 顧客ログを確認:閲覧状況を手がかりに、次の連絡で聞く内容や提案する候補を考えられます。本人の希望と合わせて活用します
- 導入・活用の支援:導入時の研修、導入後のオンラインサポートなどを用意しています。現在の営業体制でどのように使うかも検討できます
導入を具体的に考えたい方は、買主・売主などの担当業務、現在の提案方法、引き継ぎで困っている点をお伝えください。使うサービスごとに機能や条件を確認しながら、自社に合う運用を相談できます。
執筆:Facilo編集部
法令・サービス情報の確認日:2026年10月20日
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