• ホーム
  • ブログ
  • 不動産向けCRM(顧客管理システム)とは?機能や選び方を解説

不動産向けCRM(顧客管理システム)とは?機能や選び方を解説

アイキャッチ画像
目次

不動産向けCRM(顧客管理システム)とは、顧客情報や希望条件、問い合わせ経路、対応履歴などをまとめて管理し、提案や追客をスムーズにする営業支援ツールです。

物件数や反響が多い不動産業務では、情報が担当者ごとに散らばると対応漏れや引き継ぎミスが起こります。不動産業向けCRMを導入すれば、物件・顧客情報を一元管理でき、業務効率の改善と成約率向上につながるでしょう。

この記事では、不動産向けCRMの主な機能や導入のメリット・デメリット、失敗しない選び方を解説します。自社に最適なシステムを選び、営業体制を強化する参考にしてください。

不動産向けCRM(顧客管理システム)とは?

不動産向けCRMとは、顧客の基本情報や問い合わせ履歴、商談の進捗状況を一元管理し、営業活動全体を効率化するシステムです。

売買や賃貸の仲介業務では、電話、メール、LINEなど複数のチャネルで顧客とやり取りを行うため、情報が分散しがちです。エクセルや紙の台帳での管理では、情報の更新漏れに加えて、「担当者しか詳細を知らない」という属人化が起こり、対応の遅れにつながります。

CRMを導入すれば、接客履歴や希望条件、反響のきっかけとなった媒体などを蓄積し、顧客一人ひとりのニーズにあわせたきめ細やかな提案が可能です。

追客(フォロー)メールの自動送信やタスクのリマインド機能により、営業担当者の負担を抑えつつ、成約率と生産性の向上を後押しします。

不動産向けCRM(顧客管理システム)の機能

不動産向けCRMには、顧客情報や営業進捗の管理だけでなく、物件データとの連携やメール・LINE配信など、不動産実務に特化したさまざまな機能が搭載されています。

ここでは、不動産向けCRMの主な機能を解説しましょう。

顧客情報の登録・管理

システム上で顧客に関する情報を一元管理する機能です。

  • 顧客の氏名
  • 連絡先
  • 家族構成
  • 希望条件(エリア、予算、間取りなど)
  • 過去の問い合わせ履歴

紙の台帳やエクセル管理では、情報の書き間違い、紛失、更新漏れなどのリスクがありますが、CRMであれば安全かつ確実にデータを蓄積できます。担当者間の共有が進むため、担当不在時も代理対応が円滑です。

顧客属性を整理・分析すれば、「ファミリー層向け」「投資家向け」など、ターゲット別の提案もしやすくなり、成約率アップにつながります。

反響・問い合わせ管理

反響・問い合わせ管理は、さまざまな経路からの反響を自動で取り込み、一元管理する機能です。

  • ポータルサイト
  • 自社ホームページ
  • SNS

担当者ごとに情報が散らばらないため、返信忘れや二重対応を防げます。媒体別の反響数や成約につながった割合を把握すると、効果の薄い広告費を削減できます。集客効率の高い媒体に予算を集中できるでしょう。

自動返信に対応したCRMなら、問い合わせ直後のタイミングで迅速かつ適切にフォローできます。

追客・フォローアップ

顧客の検討状況や最終連絡日からの経過日数にあわせて、メールやLINEなどで継続的なフォローを行う機能です。

あらかじめ設定したシナリオに基づくステップメール配信や、テンプレートを活用した効率的なメッセージ作成が可能です。個別対応の質を保ちながら、多数の顧客へ同時にアプローチできます。

「反応が止まっている顧客への再アプローチ」など、優先順位を設定して追客できるため、成約の機会を逃しません。

営業進捗・案件管理

営業進捗・案件管理は、案件ごとに「初回案内」「内見」「申込」「契約」などのステータスを設定し、進捗状況を可視化する機能です。

各案件がどのフェーズにあるかを一目で把握することで、停滞している案件やボトルネックとなっている工程を特定できます。チームで進捗を共有すれば、フォローの抜け漏れを防ぎ、営業フローの改善にもつながるでしょう。

担当者が不在でも、履歴と状況を確認して別のスタッフがスムーズに引き継げる点もメリットです。

スケジュール・タスク管理

内見予約、契約日、更新手続きの期限など、重要なスケジュールをCRM上で一括管理する機能です。

リマインド機能を活用すれば、更新手続きの案内漏れや顧客への連絡忘れなどの人的ミスを未然に防げます。個人のタスク管理だけでなく、チームメンバーの予定も共有できるため、業務の割り振りやサポートも円滑に進みます。

物件情報との連携

物件管理システム(レインズや自社データベース)と連携し、最新の空室情報や売り出し情報をCRM上で即座に確認できる機能です。

顧客の希望条件にマッチする物件を自動で抽出・提案することで、物件探しの時間を短縮し、提案力を強化できます。CRMに物件データを手入力する手間が省けるため、入力ミスや二重入力を削減し、業務効率化を実現します。

商談履歴・打ち合わせ内容の記録

顧客との会話内容、提案した物件、顧客の反応などを詳細に記録する機能です。

商談の経緯を記録しておけば、担当者が変わった場合でも過去の文脈を踏まえたスムーズな対応が可能になります。「以前、〇〇という条件を希望されていた」といった過去の要望を把握したうえでの提案が可能で、顧客からの信頼獲得につながります。

蓄積された記録データは、将来的なマーケティング分析や、新人教育のケーススタディとしても活用できるでしょう。

レポート・分析

反響数、内見数、成約数、成約率などの営業データを自動で集計・グラフ化し、レポートとして出力する機能です。

媒体別、担当者別、時期別などの切り口で成果を分析することで、自社の強みや課題、改善ポイントを明確にできます。感覚や経験だけでなく、客観的なデータに基づいた経営判断と営業戦略の立案につながり、収益性の高い組織づくりに役立つでしょう。

外部ツール連携

外部のさまざまなツールと連携できる機能です。

  • ポータルサイト
  • 自社ホームページ
  • 物件管理システム
  • 電子契約サービス
  • メール
  • カレンダーアプリ
  • チャットツール
  • LINE公式アカウント

複数のツールを使い分ける手間を削減し、データの自動同期によって作業の効率化を図れます。例えば、電子契約システムと連携すれば、契約締結後のステータス更新を自動化できます。

データが統合されれば、顧客の行動を一元的に把握できるでしょう。より質の高い接客が可能です。

不動産向けCRM(顧客管理システム)の種類

不動産向けCRMには、大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。それぞれ導入コストや運用方法が異なるため、事業規模や予算、セキュリティポリシーに応じて最適なタイプを選びましょう。

クラウド型

クラウド型のCRMは、インターネット上のサーバーを利用するタイプです。自社でサーバーを用意する必要がなく、初期費用を安く抑え、短期間で導入できるのが最大のメリットです。

インターネット環境があれば、PCだけでなくスマートフォンやタブレットからもアクセスできます。外出や移動の多い不動産営業との相性に優れたタイプといえるでしょう。

また、システムのアップデートやメンテナンスはベンダー側が行います。常に最新の機能を利用でき、社内の運用負担も少なくて済むのがメリットです。現在、多くの不動産会社で主流となっています。

オンプレミス型

オンプレミス型のCRMは、自社内にサーバーやネットワーク機器を設置し、システムを運用するタイプです。

自社のセキュリティポリシーにあわせた高度なセキュリティ対策や、独自の業務フローに沿った柔軟なカスタマイズができます。

一方で、サーバー機器の購入や構築に多額の初期費用がかかるほか、保守・運用を行うための専門知識を持った担当者が必要です。大規模な企業や、独自カスタマイズが必要な企業、セキュリティレベルを高く保ちたい企業に向いています。

不動産向けCRM(顧客管理システム)を導入するメリット

不動産向けCRMを導入すれば、社内に散在する情報の一元管理が可能です。営業効率の向上や成約率アップ、顧客満足度の改善など、多くのメリットを得られます。

ここでは、具体的なメリットについて解説します。

顧客情報の一元管理による業務効率化

CRM導入の最大のメリットは、顧客情報の一元管理です。顧客の基本情報、希望条件、過去の問い合わせ履歴、対応状況などを一つの画面で把握できます。情報の検索性が高いのが特徴です。

担当者個人の手帳やスマホではなく、会社全体で常に最新のデータを共有できるため、対応漏れや二重対応などのトラブルを防げます。

また、紙やエクセルでの管理に比べて更新作業が容易です。日々の事務作業を大幅に削減できるでしょう。

データ活用による成約率の上昇

CRMに蓄積される反響・対応履歴・進捗データを活かせば、営業を精度高く改善でき、成約率アップが期待できます。

問い合わせから来店、内見、申込、契約までの流れを見える化すれば、「内見にはつながっているが契約に至らない」などの課題を特定できます。提案内容やフォロー方法を見直しやすくなるでしょう。

さらに、顧客の反応や行動を分析できるのも利点です。連絡すべき最適なタイミングを判断したり、過去の成約傾向から確度の高い顧客にアプローチしたりと、再現性のある営業を実現できます。

顧客満足度の向上

社内で詳細な顧客情報を共有できれば、対応品質が安定し、満足度が高まります。過去のやり取りや希望条件が残るので、担当変更があっても引き継ぎがスムーズです。同じ説明を繰り返してもらう負担を減らせるでしょう。

さらに、問い合わせに対するレスポンスが早くなることで、「対応が丁寧で速い」と好印象を与えられるかもしれません。契約後のフォローも履歴に沿って漏れなく進められ、信頼関係の強化、リピートや紹介の獲得につながります。

情報共有の迅速化と属人化の解消

CRMを導入すると、顧客情報や対応履歴が一か所に集約され、「経験」や「勘」に依存した属人的な営業スタイルを改善できます。

成果を上げた提案内容やフォローの流れをチーム全体で共有することで、新人の立ち上がりが早まり、全体の対応品質も安定します。

退職・異動があっても履歴が残り、後任への引き継ぎがスムーズです。リアルタイム共有により、複数拠点やリモート環境でも連携が進みます。

マーケティング施策の最適化

CRMに蓄積されたデータは、マーケティング施策の改善にも役立ちます。

ポータルサイトやSNS、自社HPなどの流入経路別に反響から成約まで比較が可能です。効果の高い媒体へ広告費を最適化できるため、投資対効果を高められます。

年齢や家族構成、希望エリア、検討段階などの条件により顧客を分類し、メールやLINEで最適な情報を届けることも可能です。狙う相手と内容をあわせた配信ができるため、無駄打ちを減らし、反応率の高いマーケティングにつながります。

不動産向けCRM(顧客管理システム)を導入するデメリット

CRMは業務改善に大きく貢献しますが、導入にはコストや手間がかかります。メリットだけでなくデメリットも理解し、自社の状況に合った導入が必要です。

導入費用の負担

CRMの利用には、初期導入費用や月額利用料、オプション機能の追加料金など、継続的なコストが発生します。利用するユーザー数や機能に応じて費用が増えるため、予算に合うサービスを選びましょう。

安価なツールを選んだ場合でも、データ移行作業や操作研修などの見えないコストが発生し、想定以上に予算がかかることもあります。業務効率化による削減効果や売上への影響も含めて総コスト(TCO)を試算し、費用対効果を見極めましょう。

準備と運用定着の手間

CRMは導入すればすぐ成果が出るわけではなく、稼働までに準備が必要です。

これまで紙やエクセルで管理していた顧客情報と物件データを、新しいシステムへ移行・登録する作業には時間がかかります。社員全員がシステムを使いこなせるように、操作研修や運用ルールの整備も欠かせません。

導入直後は慣れない操作で「入力忘れ」や「ルールの不徹底」が発生し、一時的に業務負担が増えるケースもあります。効果を最大化するには、運用を回しながら継続的に改善する必要があるでしょう。

システム操作への不安

ITツールの利用に慣れていないスタッフは、操作を覚えることに抵抗を感じ、習得に時間がかかるケースがあります。特に入力項目が多い、画面が複雑な設計だと「手間が増えた」と感じて利用が進みません。結果として、システムの形骸化も考えられます。

定着には、現場の業務フローに合った使いやすいシステム選定が大切です。あわせて、初期設定の支援や運用ルールの整備など、導入後も伴走してくれるサポート体制があるかを確認してください。

通信トラブルのリスク

クラウド型CRMは、インターネット環境が必須です。回線障害やサーバーダウンが発生すると、一時的にシステムが利用できなくなるリスクがあります。

また、データ同期のエラーにより、最新の情報が反映されない、データが重複するなどのトラブルが起きる可能性もゼロではありません。セキュリティ対策は強化されていますが、外部ネットワークを利用する以上、情報漏洩などのサイバーリスクにも注意が必要です。

万が一に向けて、バックアップ体制や、オフライン時の対応ルールを事前に定めておきましょう。

不動産向けCRM(顧客管理システム)の選び方

不動産向けCRMは多数のサービスが提供されており、自社に合ったものを選ばなければ効果を十分に発揮できません。「機能・価格・操作性・安全性・サポート体制」などのバランスを考慮し、慎重に選定しましょう。

ここでは、選定時に必ずチェックしたいポイントを解説します。

自社に必要な機能が備わっているか

まずは、自社の事業領域(売買・賃貸・管理)や業務フローに必要な機能が揃っているかを確認しましょう。自社が抱える課題を解決するために必須となる機能を洗い出します。

  • 問い合わせ管理
  • 追客機能
  • 案件管理
  • 物件データ連携
  • レポート分析

使わない機能が多いと、コスト高になります。操作が複雑になるにつれ、現場の負担が増える原因にもなりかねません。必要最低限の機能が使いやすくまとまっており、拡張性もあるシステムが理想的です。

導入しやすい価格か

料金体系を明確にし、予算内で導入できるかを比較検討します。

  • 初期費用
  • 月額費用
  • アカウント追加料金
  • サポート費用

高機能なシステムほど、費用が高額になる傾向があります。安さだけで選ばず、費用対効果(ROI)を意識しましょう。

「月額数万円のコストで、営業担当者の事務作業が月〇時間削減できれば費用対効果がある」のように、具体的に試算します。

小規模な会社や個人事業主であれば、必要な機能に絞った低価格プランや、ユーザー数に応じた従量課金制のサービスから始めるとよいでしょう。

操作や運用がしやすいか

現場の営業担当者が毎日使うため、使いこなせなければ意味がありません。ITリテラシーが高くない担当者でも直感的に操作できる画面設計になっているかを確認しましょう。

  • 入力項目が多すぎないか
  • 画面の移動がスムーズか
  • スマホでの操作性はよいか

多くのサービスが無料トライアルやデモ画面を提供しています。実際に現場担当者に触ってもらい、業務イメージに合うか検証するのがおすすめです。

クラウド型かオンプレミス型か

前述の通り、CRMにはクラウド型とオンプレミス型があります。

初期費用を抑え、場所を選ばず利用したい場合や、常に最新の機能を使いたい場合は「クラウド型」が適しています。一方、自社のセキュリティポリシーが厳格で、独自のネットワーク内でシステムを運用したい場合は「オンプレミス型」がよいでしょう。

不動産仲介業務では、外出先からのアクセスやリモートワークを求められるケースが多くあります。そのため、現在はクラウド型が主流です。

信頼できる実績はあるか

導入実績数や同業他社での導入事例を確認し、システムの信頼性をチェックします。

多くの不動産会社で利用されているシステムは、業界特有の商習慣や課題に対応した機能が充実しています。また、自社と同規模の会社での成功事例があるかも重要な判断材料です。

口コミや評判を調べれば、カタログスペックだけではわからない運用上の癖や注意点が見えてきます。

ほかのシステムと連携しやすいか

すでに利用している、または今後導入予定のシステムとの連携が可能かをチェックしましょう。

  • 物件管理システム(レインズなど)
  • 基幹システム
  • 会計ソフト
  • 電子契約サービス など

API連携やCSVインポート・エクスポート機能が充実しているCRMであれば、データの二重入力を防ぎ、業務フロー全体を効率化できます。

特に、ポータルサイトからの反響取り込みや物件データとの連携は不動産実務で重視されるため、スムーズに連携できるかを必ず確認してください。

セキュリティは万全か

顧客の個人情報や契約情報などの機密データを扱うため、セキュリティ対策は必須です。

  • 通信の暗号化(SSL/TLS)
  • アクセス権限の詳細設定
  • 操作ログの記録・管理
  • データのバックアップ体制

サービス提供事業者が、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証やプライバシーマークなどの第三者認証を取得していれば、より信頼性が高いといえます。

サポートは充実しているか

導入後の運用には、ベンダーのサポート体制が欠かせません。以下の内容を確認しましょう。

  • 導入時の初期設定支援
  • 操作レクチャー
  • マニュアルの提供
  • 運用開始後の問い合わせ対応(電話・メール・チャット)

トラブル時の対応スピードや、サポート窓口の対応時間帯もチェックポイントです。定期的な機能アップデートや、ユーザー会でのノウハウ共有があるCRMは、長期的な運用パートナーとして信頼できます。

不動産向けCRM(顧客管理システム)の導入手順

CRM導入の成功には、現場の課題や目的を整理し、必要な機能と運用ルールを明確にして段階的に進めます。

一般的な導入手順は以下の通りです。

  1. 課題を把握する
  2. 導入の目的を明確にする
  3. 必要な機能を検討する
  4. 比較して選択する
  5. 従業員に周知し理解を得る
  6. 導入して運用する

①課題を把握する

まず、自社が抱えている課題を明確にします。以下のように、具体的な問題点を洗い出しましょう。

  • 追客が後回しになりがち
  • 顧客情報が属人化している
  • 問い合わせ対応に時間がかかる

現場へのヒアリングで、日々の業務にどのような不便さや非効率を感じているかを把握します。課題が明確になれば、導入すべきシステムの方向性も見えてくるからです。

②導入の目的を明確にする

洗い出した課題に対して、CRM導入で何を達成したいのかを定義し、できるだけ具体的な目標を設定します。

  • 成約率を20%向上させる
  • 顧客対応のスピードを2倍にする
  • 営業担当者一人あたりの対応件数を1.5倍に増やす

これにより、導入後の効果測定がしやすく、システム選定時の判断基準にもなります。また、現場スタッフの納得感や協力も得やすくなるはずです。

③必要な機能を検討する

設定した目的を達成するために、どのような機能が必要かを整理します。

例えば、追客強化が目的なら「自動メール配信機能」「リマインド機能」が必須となるでしょう。物件提案を効率化したいなら「物件管理システムとの連携機能」が求められます。

すべての機能を備えたシステムは高額になりがちです。「必須の機能」と「あると便利な機能」に分け、優先順位を付けましょう。

④比較して選択する

必要な機能を満たす複数のCRMを比較検討します。機能だけでなく、料金体系、操作性、サポート体制、導入実績などを総合的に評価しましょう。

無料トライアルやデモ画面を提供しているサービスは多いので、実際に触ってみて現場スタッフの意見を聞くことをおすすめします。将来的な事業拡大を見越して、拡張性や他システムとの連携可能性も確認しておくと安心です。

⑤従業員に周知し理解を得る

システムを選定したら、導入前に必ず現場スタッフへの説明を行いましょう。「なぜ導入するのか」「どのようなメリットがあるのか」を丁寧に伝え、協力を仰ぎます。

新システムへの抵抗感を減らすには、操作研修の実施や疑問に答えるQ&Aの用意が効果的です。ITツールに不慣れなスタッフには個別にフォロー体制を整え、スムーズな移行を図ります。

⑥導入して運用する

既存の顧客データや物件情報を新システムに移行し、運用を開始します。導入直後は操作ミスや入力ルールの曖昧さから混乱が生じかねません。定期的に運用状況を確認し、必要に応じてルールを見直します。

また、データの入力状況や活用度を定期的にチェックし、形骸化を防ぐことが重要です。導入後3か月程度で効果測定を行い、目標達成状況を確認しましょう。

CRM以外にも、不動産業務を効率化するDXツールは数多く存在します。導入の全体像について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
⇒不動産DX導入ガイド|メリット、ポイント、注意点を解説

他のツールについては、以下をあわせてご覧ください。
⇒不動産DXツールの種類や機能、導入方法を解説

不動産向けCRM(顧客管理システム)のおすすめツール

不動産仲介の実務現場では、単なる顧客管理にとどまらず、顧客とのコミュニケーションを円滑にし、成約率向上に直結するツールのニーズが高まっています。

そこでおすすめなのが、不動産仲介業務に特化したクラウドツール「Facilo(ファシロ)」です。

Faciloは、一般的なCRM機能に加え、顧客が「どの物件を」「どれくらい見ているか」といった行動ログを可視化できるのが特徴です。

顧客専用のマイページを通じて物件提案を行うことで、他社との差別化を図りながら、顧客の興味関心に基づいた最適なタイミングでの追客が可能になります。

不動産向けCRM(顧客管理システム)の導入事例

ここでは、実際に不動産向けCRMを導入し、成果を上げている企業の事例を紹介します。

株式会社ハローホーム

株式会社ハローホームは、顧客対応のスピードアップと追客の質向上を目的に、不動産向けCRMの「Facilo」を導入しました。

導入前は、レインズから図面をダウンロードして帯替えし、1件ずつメールに添付する必要があり、提案メール作成に約30分かかっていました。さらに、返信がない顧客の状況が見えず、次のアクションを判断しにくい点も課題でした。

導入後は物件情報の取得から帯替えまでがほぼ自動化され、メール作成は約10分に短縮。マイページ付きで提案できるようになったことで、返信率も向上しました。

顧客ログで閲覧状況を把握できるため、返信がなくても電話など次の打ち手を組み立てやすく、短期成約につながっています。反応が可視化され、営業のモチベーション維持にも効果がありました。

参照:Facilo導入事例「株式会社ハローホーム

株式会社永大ハウス工業

株式会社永大ハウス工業は、電話・メールや紙資料中心の運用による顧客対応では追いつかず、担当者の記憶に頼った見込み判断にも限界を感じていました。1人で3か月に最大100名を担当することもあり、要望を十分に汲み取れないまま終わるケースが課題でした。

「Facilo」導入後は、顧客ログで検討状況や反応を可視化でき、根拠をもとに優先順位を付けながら管理できるように。マイページで物件提案をまとめて行えるため商談回数が減り、1回の商談で成約する事例も生まれました。

さらに、マップ機能によって位置情報共有の手間が解消され、ログを見て簡単に追客できる体制に。データをもとに「勘」の言語化に取り組んだ結果、教育にも活用できるようになりました。組織として安定した成果を出しやすくなっています。

参照:Facilo導入事例「株式会社永大ハウス工業

不動産向けCRM(顧客管理システム)に関するよくある質問

ここでは、不動産向けCRMに関するよくある質問を紹介します。

  • Q1. CRMとSFA(営業支援システム)の違いは何ですか?
  • Q2. 小規模な不動産会社でも導入効果はありますか?
  • Q3. 導入してから稼働するまでどれくらいの期間がかかりますか?

Q1. CRMとSFA(営業支援システム)の違いは何ですか?

CRMは、顧客情報や問い合わせ履歴、希望条件などを整理し、継続的な関係づくりに役立てる「顧客中心」の仕組みです。一方、SFAは、商談の進捗やタスク、担当者の活動状況を管理し、営業プロセスを効率化する「営業中心」の仕組みといえます。

不動産業務では、反響対応から追客、内見、申込、契約まで一連の流れを同じ画面で扱いたいケースが多く、CRMとSFAの両方を備えたサービスが主流です。

Q2. 小規模な不動産会社でも導入効果はありますか?

小規模な不動産会社でも十分な効果が期待できます。少人数だからこそ、一人ひとりの業務効率を上げ、属人化を防ぐ必要があるからです。

CRMを導入すれば、事務作業を自動化し、限られたリソースを接客などのコア業務に集中させられます。

Q3. 導入してから稼働するまでどれくらいの期間がかかりますか?

クラウド型であれば、申し込みから数日〜2週間程度で利用開始できるものが一般的です。

ただし、既存データの移行や社内ルールの整備、操作研修などを含めると、本格稼働までには1〜3か月程度見込んでおきましょう。既存の顧客データが膨大な場合や、複数の拠点で一斉に導入する場合は、さらに時間がかかることもあります。

スムーズな導入のためには、導入スケジュールを明確にし、段階的に機能を展開していく方法も効果的です。ベンダーの導入サポートを活用すれば、期間の短縮と確実な定着が期待できます。

まとめ|不動産向けCRMで営業効率と成約率を最大化しよう

不動産向けCRMは、顧客情報を一元管理し、追客の自動化や営業プロセスの可視化を実現するツールです。導入することで、業務効率化によるコスト削減だけでなく、顧客満足度の向上や成約率アップなどの成果につながります。

大切なのは、自社の課題を整理し、必要な機能を見極めたうえで、現場が継続運用できるツールを選ぶことです。複数サービスを比較し、運用イメージまで含めて検討すると失敗を防げます。

Facilo(ファシロ)」は、顧客管理だけでなく、物件提案の質を高めるツールです。顧客の反応を可視化することで、成約率向上を強力にサポートします。現状の管理方法に限界を感じている方、営業の属人化を減らし組織として成果を出したい方は、ぜひFaciloの資料をダウンロードしてみてはいかがでしょうか?